俳優の香川照之が、21年間連れ添った元キャビンアテンダントの夫人と離婚した。報道によると、約2年前から代理人を立てて話し合いを続けて成立したようだ。
しかし、1男1女にも恵まれ、仕事も順調。2011年には、自身は九代目・市川中車、息子・政明は團子を襲名して悲願だった歌舞伎の世界に飛び込んだ。香川は襲名の会見で「息子の名前に祖父、父と同じ“政”の字を使ったのは、この日のためでした」と語った。
「06年公開の映画『出口のない海』の完成披露試写会は、市川海老蔵が映画初主演作品ということで銀座の歌舞伎座で行われました。出演していた香川も舞台挨拶に登壇したのですが、その時、感極まったかのように肩を震わせていたんです。挨拶で香川は、海老蔵に感謝の言葉を送りました。彼にとって憧れの歌舞伎座の板の上に立つということは、格別だった。それほど、父と同じ歌舞伎役者になりたかったんだろうと思いました」(芸能記者)
だが、悲願は遂げたものの、それゆえに「家族に亀裂が走ったのでは」と芸能ジャーナリストは言う。
「ただでさえ映画やドラマに引っ張りだこの香川です。それにプラスして歌舞伎役者としての仕事まで増やした。それもすべて息子に『猿之助』を継がせたいからです。しかし、妻にとっては大変ですよ。裏方として贔屓筋を全員覚え、時節の挨拶、舞台裏での挨拶と忙しい。夫は仕事で留守の時でも、息子のお稽古がある。それこそ、休む時間も無かったでしょう」
夫の夢は、妻の夢ではなかったようだ。