家事系のアイテムで最近話題になっているのが「吸水クロス」。タオルや布巾などより水を多く吸うので、食器を洗った後に拭く際や、洗った食器を置くのにいいとか。時短家事によさげなフレーズを結構見たり聞いたりするので、『ニトリ』と『3COINS』で販売しているものを買い、使い比べてみることにしました。
ニトリの「超吸水キッチンクロス(2枚入り)」は、449円だったのが399円に値下がりしてまさに今が買い時。パッケージには「吸水力約7倍!」と書かれていて期待十分。サイズは21×17cm、厚さは0.2cm。素材はPVAスポンジです。
「PVAスポンジって何?」と思って調べてみたら、ポリビニールアルコールという合成樹脂を原料にしたスポンジで、親水性があり、吸水・保水能力に優れたものなんだとか。だから水分を吸うのか~。
ちょっと湿った状態で販売されています。そして、使うときは濡らしてから。じゃないと、しなやかじゃない。濡れたものを拭くのに、「まずは濡らしてから」というのが不思議ですが、乾いてカチカチだと拭けないので、まずは濡らして絞る。
それは同じくニトリの「超吸水スポンジマット」399円も同じ。こっちは洗った食器を置くもので、吸水力は約10倍! もちろん、素材も同じPVAスポンジで、サイズは23×23cm。厚さはちょっぴり厚い0.3cmです。これ1枚で約135mlの水分を吸収するそう。
「洗い物を10倍吸水に置いて7倍吸水で拭くってスゴくない~」なんて思いながら実際に使ってみたところ、スポンジマットは1枚じゃサイズ小さ過ぎ! マグカップ3~4個程度を置けるくらいの大きさなので、お茶碗にお椀にお箸にお皿に~なんてまず置けない。水切りラックみたいにお皿を立てて置けるわけじゃないから、大きなお皿ならはみ出ます。
水切りラックに置けるレベルの食器量を洗って水切りするためには、このマットが3~4枚は必要だと思われます。もしくは、マットの上が満杯になったら拭いて即しまって、また続きを洗うか……でも、それはありえない。
そして、キッチンクロスで食器を拭いてみたら、多少は水分が残る。タオルや布巾と比べて、しっかり水分を拭き取れた感はやや低めです。このクロスで拭いた後、もう1回乾いたタオルで拭くというわけ分からない状態に。だったらタオルや布巾でいい。
また、乾くとカチカチになるので、朝になるとなんか微妙な形にグネっと乾燥したものがキッチンにあるという状態に。「あれ? もっとなんか便利でいい感じのものじゃなかったの?」という印象がぬぐえません。そして、コーヒーや醤油などのシミがついた場合、洗濯しても落ちない。漂白剤につけるとキレイになったけど……。
超個人的な感想として、「これの使い方、合ってる?」と聞きたくなるほどよく分かんない印象。なので、「3COINSのと使い比べて~」はしていません。3COINSの「超吸水クロス2枚セット」330円、いまだ開封せず、です。とはいえ、こっちの方が30×30cmなので、ニトリのより大きくてよさそうなんだけれど……。
そもそも、吸水クロスのよき使い方、正しい在り方とは? 7倍や10倍の吸水力が生かされるのって? なんかとっても便利なアイテムだと信じて買った結果、「現状、正解がよく分からない」というモヤモヤした結論に至りました。
(ロドリゴいしざわ)