元SMAPで俳優・木村拓哉が現場の空気を悪くするほどの“とりわけ高いプロ意識”を持っていたと、同グループとの繋がりが深い元放送作家・鈴木おさむ氏が証言して話題を呼んでいる。それは、お笑いコンビ・キングコングの梶原雄太のYouTubeチャンネル「カジサック」でのこと(6月15日付)。今や伝説の人気番組「SMAP×SMAP(スマスマ)」(フジテレビ系)での緊張感が走った出来事を振り返ったのだ。
当時、「スマスマ」で作家を務めていた鈴木氏は、SMAPの人気を牽引するエースだった木村について「全部が何より本気なんですよ」と表現。料理対決企画「ビストロSMAP」での象徴的なひと幕を紹介した。
中居が進行役を任された同企画のルールは、残りの4人が2チームに別れてゲストの望む料理を振る舞い、どちらがよりおいしかったかを判定。勝者の2人には、女性ゲストからホオへのキスがご褒美として披露されるのもお馴染みの光景だったが、鈴木氏は「『ビストロSMAP』で負けたら、(木村が)怒るんだから! (番組を)20年やっててさ、こっちからしたら“負けたっていいじゃん!”みたいなところだけど本気だから面白いんだよね」と敗北後の木村の落胆ぶりを暴露した。
また、同企画には木村がドラマや映画で共演した俳優陣がゲストに駆け付けることも多かった。鈴木氏は「なおさら自分の関係のある女優さんとかのゲストが来た時に負けると、ものすっごい空気が悪くなる。スゴいと思う。マジなのが面白いんだよね」と緊迫したスタジオの空気感を説明。これに梶原は「プロフェッショナルですね」と感心したものだった。
「まさか木村が共演女優からのキスを逃したことをスネていたとは思えませんが、周囲に対してかなり気を遣わせていたということにはなるでしょう。実際、当時の『ビストロ』の視聴者からも、木村のご機嫌が斜めな放送回があったことは画面を通しても如実に見て取れたとする声がネット上にあがっていました。いわく『木村くんはそういうところがあった』といったものから、『真のプロなら感情を垂れ流して現場の空気を悪くはしないですけどね』などという苦言もありました。また、『ビストロ』では、エースの木村がメインディッシュの調理を担当することが“暗黙のルール”な印象でした。ペアを組むことが多かった香取はその影響により、いつの間にか『デザート職人』に成長していましたからね」(テレビ誌ライター)
どんな勝負でも勝ちに行くのは木村のスター性が伝わるものではある一方、周囲のドキドキはなかなかのものだったようだ。
(木村慎吾)