多くのアイドルを輩出してきた音楽プロデューサー・つんく♂が「特に逸材だと思った」3人のアイドルを名指しした。
つんく♂は、アイドルオーディション「Dark Idol」(ABEMA)の同発起人である格闘家・朝倉未来と対談。総勢200組以上のアイドルや歌手を育て上げ、多くのヒット曲をプロデュースしてきたつんく♂に対して朝倉は「特に逸材だと思った方はいました?」と質問。するとつんく♂は「モーニング娘。やハロー!プロジェクト、それぞれの時代のセンターがいた」としつつ、「安倍なつみがテレビに出た後の反響はスゴかった」と、モー娘。1期生の元エースの名前を挙げ、また「後藤真希や松浦亜弥もスゴかったです」と語った。
また、「何がスゴいかって、今振り返って思うのは、そういう子って運を持ってると思います」と述べ、「後藤真希や松浦亜弥みたいな子に出会えた自分への運も感じた」と、3人との縁にも感謝した。
「つんく♂がまず名を挙げた安倍なつみは、1997年に結成したモーニング娘。の人気を軌道に乗せた最大の功労者。そして99年に当時14歳だった後藤が3期メンバーとして加入して、安倍からセンターの座を奪い取ると、モー娘。の全盛期を迎えます。このツートップの構図がグループの認知拡大に繋がり、2人の不仲説が囁かれれるという副作用もありましたが、ファンの間で『ゴマキ派』と『なっち派』で分かれるなど、大いに盛り上がりを見せた。一方、グループではなくソロで十分な輝きを放っていた松浦は、メンバー競争とは離れた立ち位置でアイドル像を構築し、女性ファンからも支持を獲得。安倍も後藤も松浦も三者三様の“スゴさ”がありましたが、14歳で“金髪のアイドル”という新たなポジションを確立し、つんく♂から『10年に1人の逸材』と絶賛された後藤は、その中でも頭一つ抜けた存在だったのではないでしょうか」(エンタメ誌ライター)
3期生オーディションでは、本来2人を合格させるはずだったが、当時のつんく♂は「後藤の才能が飛び抜けていた」として、急きょ後藤のみを合格とする異例の措置を取ったという。
現在もアーティストとして活動し、インスタグラムに76万人ものフォロワーを抱える後藤の息の長い人気ぶりは、つんく♂の慧眼の証左といえるだろう。
(木村慎吾)