King & Prince(永瀬廉、高橋海人)と、そのキンプリを昨年5月に脱退したNumber_i(平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太)が初共演することで注目される音楽特番「音楽の日2024」(TBS系で7月13日放送)。
平野ら3人は所属していた旧ジャニーズから退所し、同事務所で副社長を務めていた滝沢秀明氏が設立した「TOBE」に移籍。旧ジャニーズ時代には考えられなかったSNSやYouTubeでの活動を展開し、3人がかねてより熱望していた“世界に羽ばたくアーティスト”を目指している最中だ。
この2組の画期的再会について、同番組の総合司会を務める中居正広は、先ごろ行われた取材会でこう語った。
「独立したからとか、してないとかっていうのはアイドルだけじゃないんでね。レコード会社とか事務所を変えるとか、それが昔よりも頻繁にあるというか、僕が若い時よりも、やっぱり遥かに増えてきていると思う」
そのうえで、「環境を変えることによって、パフォーマンスがより高みを目指してできるってことは決して悪いことじゃないんじゃないかと思いますね」と、Number_iの活動を後押ししたのだ。
「そう語る中居も、リーダーを務めた国民的アイドルグループ・SMAPの解散後に稲垣吾郎、香取慎吾、草彅剛が独立。自身ものちに新事務所を立ち上げ、現在は木村拓哉のみが旧ジャニーズに残るという経験をしてきています。2つに分裂したKing & Prince以上に複雑な状況とも考えられ、そんな中居のコメントには『説得力や重みが違いますね』『皆の判断をちゃんと尊重して理解しようとしてくれるのが中居さんらしくて温かい』と喜ぶファンの反応が見られました」(テレビ誌ライター)
中居といえば、23年8月放送の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)で、元V6・三宅健が他の元メンバーに相談することなくTOBEへ移籍したことに関して「自分だけよければいいって思わないでいたいね。自分の人生さえよければ…なんて思ってると、どこかでエンターテインメントは濁ってしまうのかなって」と言及。これが旧ジャニーズを離れた三宅や、辞めジャニを集めるTOBE・滝沢社長への苦言と見る向きもあった。
しかし今回のコメントには、新たな活動をスタートさせる意志への理解があり、忖度が横行する芸能界の古い体質が変わりつつあることをうかがわせた。
(木村慎吾)