バラエティ番組の「ジョンソン」(TBS系)が、今年9月末で終了することが明らかとなった。同番組は2023年10月にスタート。かまいたちが先頭に立って、番組を仕切り、モグライダー、見取り図、ニューヨークがレギュラーを担当。かつてダウンタウンがメインキャストを務めた「リンカーン」(TBS系)の後継番組と期待されていたのだが、視聴率が振るわずわずか1年で終了することになってしまった。
「モグライダー以外の3組が所属する吉本興業も力を入れていた番組でしたが、まず企画にパワーがなかった。毎回のようにグダグダな内輪受けのノリが目立ち視聴者が離れた印象も強い。4組とも『ジョンソン』に関わったことで業界で“面白くないレッテル”すら貼られかねないほどです」(民放関係者)
中でも、メインのかまいたちには、彼らを売り出すために立ち上がった番組だとの説もあるほどで、どうしても責任は重いだろう。
「他の3組は主要な賞レースでも結果を残しておらず、明らかにかまいたちよりも格下なうえ、ほとんどの企画は、かまいたちの濱家隆一が『リンカーン』の浜田雅功の役回りのように仕切っていましたが、ここのテンポがよくなかった」(前出・民放関係者)
最近では、コンビの仕事以外でも音楽番組「Venue101」(NHK)で単独のMCを務める濱家。元乃木坂46の生田絵梨花と組んだ番組内ユニット「ハマいく」として、昨年末の「NHK紅白歌合戦」にも出演するなど大活躍しているが、しかし、「芸人としての実力が停滞しているのでは…」と、前置きして民放キー局の編成担当が明かす。
「濱家は、『ZIP!』(日本テレビ系)のパーソナリティを務めた経験からか自身の好感度向上をはかるような仕事を選び、あまり無茶な企画を最近ではやりたがらないとも聞いていて、守りに入っている印象です。『ジョンソン』でも無難に全芸人が面白くなるように話題を振っている場面が目立ち、結果として面白みがなくなっている。濱家は、浜田のような“狂気”を見せず、男性アナでも務まるんじゃないかという無難な司会ぶりに見えます。『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)でもおとなしかったですし、レギュラー番組が多数あることだけに満足している…と言ったら言い過ぎかもしれませんが」
逆にMCを務める「これ余談なんですけど…」(ABCテレビ)では、薬剤師という仕事への不用意な発言で炎上。この時は、相方の山内健司の発言が呼び水となったのだが、その山内も、お笑いの才能とは別の側面へのこんな証言がある。
「山内はブランド大好きで、スニーカーから洋服、アクセサリーまでとにかく高い商品をこれ見よがしに身に付けていて、テレビ関係者の間で好感度が低いんです。ただコメントは面白く頭もキレるので番組には呼びたいというジレンマを抱えている人が多いとか。山内も濱家も共通して言えるのは、親しみやすさがイマイチで、先輩の千鳥のように全国区で大ブレイクするのは難しいだろうと、テレビ関係者の間では言われています」(前出・民放関係者)
千鳥のように“天下取り”を目指すなら、2人とももう少し業界内での“愛され力”を磨く必要があるかもしれない。
(渡邊伸明)