あなたはカレを好きなことに何かしらの理由付けをしていませんか? もしそうなら、その考え方は改めたほうがよいかもしれません。なぜダメなのか? その心理的理由を解説します。
■人の心にはストロークという名の栄養が必要
心理学には交流分析という心理療法があります。この中で重要視されているものが「ストローク」です。
これは、他者の存在を認識するすべての行為をいいます。例えば、相手を褒めたり励ましたり、抱きしめたり微笑みかけたりすることです。人と人はこの行為で相手から認められることによって、自分自身を認めて生きる力を得るとされています。
■無条件のストロークが相手を幸せにする!?
ストロークにはよいものも悪いものもあるのですが、この中で相手を一番幸せにするといわれているのが、無条件で肯定的なストロークです。
これは、相手に条件を付けずに褒めたり抱きしめたりするというもの。例えば、とくに何か特別なことがあったわけではなくても、相手に挨拶や微笑みを返すというものです。
逆に、条件付きだったり否定的だったりするストロークを受け取ると、相手は自分を否定してしまうようになります。
■恋愛におけるストロークとは?
この考え方で恋愛を考えると、カレに「年収が高いから好き」「顔がよいから好き」というのは、条件付きのストロークということになります。
前述したように、それではカレが自分を否定してしまうことにもなりかねません。そのため、カレとの恋愛を長続きさせて相手を幸せにするためには、相手への好きの感情に理由付けをしないほうがよいのです。
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。