7月3日、2004年以来20年ぶりに新紙幣が発行された。新たに一万円の顔となったのは「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一。五千円は、現・津田塾大学の創設者であり、日本における女子教育の先駆者と評される津田梅子で、千円札は「近代日本医学の父」として知られ、「感染症学の巨星」との称えられる細菌学者の北里柴三郎だ。
7月6日に放送された「情報7daysニュースキャスター」(TBS系)でも、さっそくこの新紙幣の話題となった。メインキャスターで脚本家の三谷幸喜は、いちはやくこの新紙幣を手にしたそうで、スタジオに持参した。
番組最後には、一万円の新札の渋沢の両眼に当たるところを山に、その間を谷に折ったものを見せて「これ知ってる?」とニヤリ。
この日のコメンテーターだった三雲孝江が「もう、折っちゃったの?」と驚く中、三谷はお札を前後に揺らして笑い顔や泣き顔を見せた。
「これって、ずいぶん昔に流行りましたね。懐かしかったです。でもこれ、不敬罪のある国で、その国のお札でやるのはNGです」と、海外取材の経験のあるライターは言う。
「以前、タイのリゾート島に行った時、一仕事終わって小さなオープンバーで飲んでいた時のことでした。私が『この国の王様を笑顔にします』と、折った紙幣を見せたんです。すると、マスターが『すぐにしまって。それ、他でやったら捕まるよ』と教えてくれました。タイには不敬罪があるので、お札の王様を侮辱していると解釈されても仕方のないことだそうです」
タイは人気の観光地だが、訪れる国の注意事項は「外務省海外安全情報」にあるのでチェックしてみてほしい。