Hey!Say!JUMPの山田涼介が主演を務めた月9ドラマ「カインとアベル」(フジテレビ系)が12月19日に最終回を迎え、平均視聴率8.2%で幕を閉じた。これは4月期に「ラヴソング」がマークした8.4%を下回り、月9史上のワーストを記録。ジャニーズ事務所の名声に泥を塗った形だ。
一方で本作は、さらに最悪な状況に転落するのだけは避けることとなった。火曜9時放送のドラマ「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」の平均8.1%はなんとか上回り、フジテレビ系ドラマでの視聴率首位を死守。月9の看板をなんとか守り切ったのである。だがテレビ誌のライターは、その数字に異を唱える。
「本来なら『カインとアベル』のほうが平均視聴率で負けていたはずなんです。両者の差は全10話の合計視聴率でたった1.0%に過ぎず、その1.0%を『レディ・ダ・ヴィンチ』は特殊な事情で失っていましたからね。それは11月15日放送の第5話が6.5%と異様な低い数字に終わったこと。ここが平均的な数値だったら、結果は逆になっていたはずです」
なぜ第5話だけが低視聴率に終わったのか。それは同時間帯に、「サッカーワールドカップ・アジア予選 日本vsサウジアラビア戦」(テレビ朝日系)が放送されたからなのは明らかだ。同試合は21.8%の高視聴率を記録し、しかも「レディ・ダ・ヴィンチ」放送中の午後9時25分に瞬間最高視聴率の28.9%をマークしていたのである。
逆に言えば、もしサッカーの試合が月曜日に放送されていたら、「カインとアベル」の平均視聴率が7%台に落ち込んでいた可能性すらある。もはや山田は、サッカーの神様に足を向けて寝ることはできないのではないだろうか。
(金田麻有)