かつてスペインのバルセロナ下部組織に在籍していた日本代表MF久保建英が、同クラブ出身プレイヤーの“市場価値ベストイレブン”にスーパースターと共に選出されている。
久保は10歳だった2011年8月、バルセロナ下部組織であるラ・マシアの入団テストに日本人として初めて合格し、スペインでの挑戦がスタート。15年の退団以降はJ1・FC東京を経て、レアル・マドリード、マジョルカ、ビジャレアルで活躍した後、22年よりレアル・ソシエダでチームを支えるエースとして君臨している。
そんな久保の4年間の足跡と現在の活躍ぶりを評価したのがドイツのマーケティング統計サイト「Transfermarkt」だ。
同メディアは、バルサが誇る下部組織ラ・マシアに在籍したことがある歴代選手の中から、現在の市場価値が最も高い11人の現役プレイヤーを選び抜いた「MOST VALUABLE XI」を発表。フォーメーションはバルセロナが長年採用する「4-3-3」で、最前線の3トップにリオネル・メッシ、ラミン・ヤマル、そして、久保が選ばれたのだ。
「他にも現在のバルセロナを支える20歳の新鋭MFガビや、今夏にクラブへ復帰したダニ・オルモなど、豪華な面々が並ぶ中、久保は、クラブのレジェンドであるメッシとともに前線に配置されました。その市場価値は5000万ユーロ(約80億円)と算出されており、これは17歳の神童FWヤマルの1億2000万ユーロ(約195億円)とガビの9000万ユーロ(約145億円)、オルモの6000万ユーロ(約97億円)に次いで4番目に高い数字になっています。今夏にはプレミアリーグの名門リヴァプールから110億円ものオファーがあったとも報じられており、23歳にしてすでにワールドクラスの価値と存在感を見せつけているといっても過言ではないでしょう」(スポーツライター)
世界最高峰の育成機関として知られるラ・マシアだが、久保はその中でもしっかりと爪痕を残した逸材として認識されているようだ。
(木村慎吾)