川口春奈が29歳にして悟りの境地に至ったようだ。
9月23日放送の「LIFE!12周年SP 第2夜」(NHK)に出演した川口はコントに初挑戦。見事なコメディエンヌぶりを披露してくれた。特に「お金を数える時に、怖くなる女将」のコントでは、カード払いを嫌い、現金払いをしろと圧をかけ、手渡されたお札を目玉が落ちてしまいそうなくらい目を見開いて何度も数える小料理屋の女将を熱演。共演する内村光良とムロツヨシらを大笑いさせた。
また「LIFE」でシリーズ化している内村とお笑いコンビ・シソンヌのじろうが畳屋親子を演じるコント「俺は継がない」に川口も参戦。これまでのゲストは、内村とじろうのかけ合いを見守るだけの役割だったが、川口は2人が演じる親子の間に入りコントをする役割を果たした。
お笑いコンビ・クールポコの定番ネタをまねして「モテようとして中継リポーターになりたいってヤツがいたんですよ~」と言い、内村から「な~にぃ~?やっちまったな!」を引き出し、コントもイケることを見せつけくれた。
また、番組中のトークコーナーでは、休みの日は何をしているかと質問されたムロが、昼から酒を飲んでしまい何もせずに終わってしまうと明かすと、川口も「まったくムロさんと同じで。趣味もないですし、事前に予定を作ったり約束したりできない。誘う人もそもそも少ない、いない。『やることねぇな』って昼から飲んで」と話し、じろうからは「酩酊トークじゃないっすよね?」と確認されながら、そのほかの共演者を大笑いさせた。
さらには「年を重ねて気付いたこと」を答える場面では、事前アンケートで「皆無になってきた」と答えていたはずの川口だったが、そのことをケロッと忘れてしまいマネージャーに確認するシーンがあり、再度じろうから「酩酊してる時に(アンケートを)書いたんじゃないですか?」とツッコまれることになった。
しかし、思い出した後には「人に良く見られたいとか、見栄とかが皆無になってきた。どうでもいい!」と大声で断言。またしてもスタジオ内に大爆笑が起きた。
続けて川口は「自分は(他人から)どう見られてもいいんだっていうのに気付いた時に、確かにラクになったし、なんかそれを受け入れてくれて、応援してくれるこの関係性が心地いいなというふうに、だんだん思えてきたというか」と説明。共演者らはやっと落ち着きを取り戻して川口に共感を示した。
「どう見られてもいい」という新境地にたどり着いた川口に、恋愛でウジウジ悩むヒロインは似合わない。今こそ、これまでに演じたことがなかったコメディー作品で共演者が引くくらい、大暴れしてもらいたい。
(森山いま)