放送中のドラマ「3000万」(NHK)で、思いがけない事故から3000万円を手にしてしまい、奪われ、諦め、それがまた周り回って手元に来て、また奪われ、これから先も3000万円のゆくえがどうなるのか、まったく先が読めない渦中に飲み込まれている佐々木祐子を演じている安達祐実。
このドラマの番宣で10月26日放送の「土スタ」(NHK)に出演した安達が、意外な「唯一の友人」から明かされたエピソードがこれまた意外だったことから、ネット上で話題なっているようだ。
まず驚いたのが、「唯一の友人」としてVTRに登場したのがNHK朝ドラ「虎に翼」で「俺たちの轟」として愛されていた戸塚純貴だったのだ。戸塚は2017年放送の松平健主演ドラマ「PTAグランパ!」(NHK BSプレミアム)で安達と初共演。それをきっかけに交流が始まったそうだ。
ドラマの撮影当時、プライベートで1994年に放送された「家なき子」(日本テレビ系)を視聴していた戸塚に「『同情するなら金をくれ!』とかも、安達さん、フランクに自分で言ってくれたり」とサービス精神旺盛な対応を見せてくれたと告白。さらには「お昼休憩の時に、お弁当が出てて、祐実ちゃんが自分で『ハンバーーグ!』って言いながら、そのお弁当取ったりしてて。『そういうの自分で言っちゃうんだ』みたいな。祐実ちゃんの人間力というか、全部こう…笑いに変えて。すごくつき合いやすい人だなって思いましたし。そこからすごく仲よくしていただいて。家族一緒に、ボクもそこに交じって、ご飯を食べたり、それこそ祐実ちゃんちに行って、何かお祝いごととかも一緒に参加させてもらったり」と、身内のような距離感で接していることが明かされた。
中でも驚かされたのが、ハンバーグ師匠こと2005年に結婚、09年に離婚したお笑いコンビ・スピードワゴンの井戸田潤の持ちネタを、安達がみずから「ハンバーーグ!」とやっていたという事実だ。共演していたお笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜も「そんなギャグみたいに?」「すごいサービス精神旺盛!」などと驚いていたが、安達は「やめてよ、もう。違う、言ってほしそうだったから(言っただけ)」と釈明。しかし考えてみれば安達は、芸人の妻だったこともあったのだから、これくらいことは平気で笑い飛ばせるのだろう。
2歳でモデルデビューし、「気付いたら芸能界にいた」という今年で41年目となる芸歴の長さも、すべてを笑い飛ばせるタフさがあるからこそだからかも。
(津島修子)