自民党の“裏金問題”で荒れた衆議院議員選挙。
10月27日の開票日には、NHK、民放各局が特番を放送。その結果、民放ではテレビ朝日の「選挙ステーション2024」が午後7時45分から放送した「第1部」の世帯平均視聴率の9.6%、その後「第2部」が9.7%と、トップに立った。
同日に行われた、プロ野球・日本シリーズ第2戦「DeNA×ソフトバンク」を放送予定だったTBSは、衆院選の開票速報をW生中継するという異例の編成を行った。「決戦!緊急W中継 SMBC日本シリーズ2024×選挙の日」と題し午後6時3分から209分放送したが、こちらは6.9%と伸び悩んだ。
全体としては、19.1%を記録したNHKの「衆院選開票速報 2024」が1位という結果となった。
視聴者の反応としては「テレ朝の選挙特番は開票速報メインで良かった。タレントやコメンテーターを出していらない情報も詰め込む他のチャンネルより観やすかった」「TBSは野球一本にしたらよかったと思います」「(爆笑問題の)太田(光)さんがどんな振る舞いをするか気になったので選挙特番だけだったら見たかもしれないけど、野球は興味ない」などだった。
「視聴者の指摘通り、テレ朝は粛々と速報をテンポよく流していて、わかりやすかったですね。NHKは所々手際が悪いのか、スタジオ内が時々バタついていた印象でした。また、TBSは試合だけを放送してもよかったのでは? 選挙結果を知りたければ、テレビ以外のツールでも確認できますからね」(テレビ誌ライター)
今回は、民意としては、自民党に“NO”を突き付けた結果となった。視聴者は、バラエティー色の強い選挙報道に対し“NO”だったようだ。