11月24日放送の「海に眠るダイヤモンド」(TBS系)第5話で宮本信子演じる「いづみ」が杉咲花演じる「朝子」と同一人物だったことが判明し、すっきりした視聴者も多いのではないだろうか。それと同時に、今度は2018年に生きる玲央(神木隆之介)と端島に生きる鉄平(神木/1人2役)との関係がガゼン気になって仕方ない。
ここで第1話冒頭シーンを思い出してほしい。赤ちゃんを抱いたリナ(池田エライザ)を乗せた手漕ぎ舟は、誰が漕いでいたのだろうか。ここまでドラマを視聴してきた人なら「漕いでいたのは鉄平の兄・進平(斎藤工)」と容易に導き出すことができるだろう。リナと進平は2人とも「もう誰も愛さない」と第5話で話していたが、とっくに恋に落ちていることは誰の目にも明らかだ。
ここからは私的予想だが、12月1日放送の第6話では、おそらく小鉄(若林時英)からの連絡が途絶えたことで、博多からリナを捜してヤクザたちが端島にやって来ることだろう。そのヤクザたちから逃れるために、進平とリナと2人の子どもは端島を脱出し、そのシーンが第1話の冒頭シーンだったのではないだろうか。リナと進平の間に生まれたのは男の子で、実は2018年に生きる玲央(神木)の父親だと予想している。玲央は「父親の顔さえ知らない」といづみ=朝子(宮本)に明かしていたが、玲央の父親がリナと進平の子どもで、進平を演じる斎藤が「どこにいるかわからない玲央の父親」として1人2役を務める未来を感じてならない。そうなると玲央にとって鉄平は「おじいちゃんの弟」である「叔祖父(おうおじ)」にあたる。玲央の父親を斎藤が1人2役で演じれば、「進平とそっくりな玲央の父親」という設定も、「叔祖父の鉄平にそっくりな玲央」という設定もわかりやすいように思う。
これまで斎藤の出番はあまり多かったとは言えないが、キャストクレジットには主演の神木の次に名前が出てくる。これは、これから斎藤の出番が増える裏付けのように思えてならない。「どこにいるかわからない父親」という設定も、斎藤が演じるなら説得力が増すように思う。艶気をダダ漏れさせた玲央の父親として1人2役を演じる斎藤が出てくることを、今から待ちわびている。
(森山いま)