2025年下半期放送のNHK朝ドラ「ばけばけ」で、小泉八雲をモチーフにしたヒロインの夫役=ヘブンをイギリス生まれのトミー・バストウが演じることが、11月27日に発表された。
オーディションで1767人(国内246人、アメリカ1352人、イギリス149人、オーストラリア・ニュージーランド20人)から選ばれたトミーは1991年8月26日生まれの33歳。07年にロックバンド「FranKo」を結成。リードボーカルとして現在も活動中のバンドマンでもある。栗色の髪にブルーの瞳をしており、ネット上には「ラッセル・クロウの若い頃を想起させる」と指摘する声があがっている。08年に映画「ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日」でメジャー映画に初出演。今年24年には真田広之が初めてプロデューサーと主演を務め、エミー賞を受賞したドラマ「SHOGUN 将軍」に、日本語が堪能なポルトガル人のマルティン・アルヴィト司祭役で出演している。
この司祭役を演じていた役者が「ばけばけ」の記者会見に現れたトミーと同一人物だと言われても、まったく信じられないほど別人のように見える。子どもの頃に父親が世界中の映画を見せてくれたことから黒澤明監督作品に魅了され、日本の古い映画や文化、武士道に興味を持つようになったという。
およそ10年前から日本語を勉強し始めたそうで、トミーの日本語の腕前を知りたければ、今年の3月5日、自身のインスタグラムに投稿された動画をチェックするといいだろう。流暢な日本語に聞こえるが、外国人独特のたどたどしさも少々あり、かなりチャーミングだ。トミーは長い間、日本で働きたいと思っていたというから、今から「ばけばけ」が楽しみだ。
(津島修子)