今年6月にテレビ東京を退社し、フリーアナとなった松丸友紀が古巣の“チープさ”を自虐する一幕があった。
お笑いコンビ・麒麟の川島明がパーソナリティを務めるラジオ番組「川島明 そもそもの話」(TOKYO FM)の去る12月28日放送回にゲスト出演した松丸。テレ東退社後は、NHK以外の全キー局から番組出演のオファーを受け、「アナウンサーの採用試験、キー局は全局受けたけど、ことごとく落ちた、“あの会社にまた行けるなんて!”っていう」と、大学時代以来となる久しぶりの他局訪問を喜んでいる様子。
ただ、それによって古巣との大きな差にも気付かされたといい「そもそもスタジオのセットから違うし、照明も違う。(他局は)なんか明るいんですよ。テレ東は本当に暗くて、気持ちも暗くなっちゃう感じで、スタジオ行っても。何であんなに暗いんだろう?って思うぐらい暗いんだってことに、外に出て気付いたんです」と、まずはスタジオのセットの規模や照明の違いを指摘した。
続けて「(他局は)出演者の数が違うし、スタッフの方の人数も多いし、お弁当も豪華」だと語り、「テレ東は500円以内という時期があったんです、一時期」と弁当のクオリティーでも差があったという。
さらに、他の局について「みなさん、自社ビルが立派だなぁと思って」と感心する一方、「テレ東は自社ビルじゃないんです。賃貸なんで。だからTBSさんに行った時は立派だなぁと思って」と、古巣の“自虐トーク”を展開していた。
「退社後に古巣への溜まりに溜まった愚痴を面白おかしくトークのネタにするのは、フリーアナにとっては今や定番の流れではあるものの、やはり一部リスナーからは反感を買ってしまっていたようでしたね。そもそもテレビ東京はそうした“チープさ”を良い意味で番組作りに生かすといった方針が視聴者から好評を得ており、それが他局との差別化にも繋がっていました。当然、松丸もそのあたりは認識しているんでしょうが、20年も在籍した古巣への“言いたい放題”なトークには、リスナーからの、ネット上での『どこにも採用されずにテレ東に雇ってもらい給料まで貰っていたわけで。少なくとも感謝があればここまでボロクソに言う必要ありますかね?』『しかし、良くもまぁ~古巣の悪口をポンポン言うよな』などの声があり、あまり良い印象は与えなかったようです」(テレビ誌ライター)
松丸はテレ東を離れた後、お笑い芸人専門のプロダクションである人力舎に移籍。“バラエティータレント寄りのフリーアナ”という立場を意識した結果が、今回のトークにつながった部分はあるのかもしれないが…。
(木村慎吾)