元・卓球男子日本代表の丹羽孝希が、オンラインのカジノサイトで賭けをしたとして1月20日付で賭博容疑で千葉県警に書類送検されたことが判明したのは、さる1月29日のことだった。丹羽といえば、トリッキーなプレイを見せる卓球選手として人気が高く、オリンピックでメダルを獲得しているスーパーアスリートだ。丹羽は、違法だと認識していなかったと説明したが、1月30日に所属チームとの契約が解除となる事態に発展。
さらに2月6日になって、お笑いコンビ「ダイタク」の吉本大、「9番街レトロ」のなかむら★しゅんが、オンラインカジノで賭博をした疑いがあるとして、警視庁から任意で事情聴取を受けたことも報じられた。所属する吉本興業は、前日に公式サイトで一部タレントの活動自粛を発表していた。オンラインカジノについて、週刊誌記者が解説する。
「オンラインカジノは他の国で合法として運営されていても、日本国内から接続して賭博をした際には、違法です。特に最近では、電子決済や仮想通貨で遊べるオンラインカジノが増え、日本でも違法に利用する人が増えています。家にいながら24時間ギャンブルができることで、若年層に中毒者も出ていて闇バイトをするキッカケを作っていると警察庁も注目しています」
今回、有名アスリートの丹羽が書類送検、さらに吉本芸人も事情聴取を受けたことが報じられたが、さらに芸能界へ摘発の波が押し寄せることが懸念されているという。スポーツ紙記者が舞台裏をこう明かす。
「芸能界では、普通のギャンブルに飽き足らず闇カジノに出入りする俳優や芸人が昔から一定数います。ただ最近では、足がつきやすい闇カジノを恐れてオンラインカジノが主流なんだそうです。特に、一部の芸人の間ではオンラインカジノが“ブーム”になり、かなり危険な遊びをしていると言われる。中には、巧妙に他人名義のスマホを利用して遊んでいる芸人もいるとか。警察の耳に入るのも時間の問題で、現在は大手芸能事務所も所属タレントにオンラインカジノで遊んでいないか聞き取り調査を行っているようだ。中には、違法だと知らずにオンラインカジノで遊んでいて、謹慎を食らった芸人もいるらしい」
警察庁も、オンラインカジノの取り締まりを今年から本格化するようで、芸能人の摘発も激増する可能性が高いと言われる。
「警察庁は、2024年8月にオンラインカジノについて初の実態調査に乗り出しました。若年層にギャンブル依存症患者が増えていることを問題視しているようで、かなり厳しく取り締まりを行うようだ。もしかしたら、フジテレビ問題の次はオンラインカジノ問題で芸能界が大騒動になる可能性もあります」(民放関係者)
事務所から聞き取り調査を受けたタレントの中には、テレビ番組などでギャンブル好きを公言している芸人も含まれているというが、さらに摘発の動きは広まるのかどうか。
(渡邊伸明)