誰かに何かモノを買って欲しいというとき、あなたならどうやってお願いしますか? 「買ってー」と甘えた声を出すのもよいですが、実はもっといい方法があるんですよ!
■「買って」というと買いたくなくなる心理とは?
商品には必ずといっていいほど広告がありますよね。誰かにモノを買ってもらうために、そのよさを伝えるのが広告の役割です。ですが、人はあまりにあからさまに「買ってください」と言われると“心理的リアクタンス効果”が働いて買いたくなくなってしまうことが分かっています。だからこそ、広告などでは「ぜひ買ってください」とは言わずに、相手が買いたくなるようなさまざまな演出がなされるのです。
■「買って」と言われていないのに買いたくなる理由とは?
では、「買って」と真正面から言われていないのに買いたくなるのって、どんなときなのでしょうか? ちょっと想像してみてください。あなたが電車に乗っているとき、近くでカップルが会話をしていました。「これすごくいいよね! もっと早く買えばよかった。コスパも最高じゃない?」というような会話を聞くと、何の話をしているのだろう?と気になりますよね。これは“漏れ聞き効果”というもので、自分と関係ない人の会話を偶然耳にすることで、その内容に影響を受けることをいいます。
■「買って」ではなく「○○っていいんだって!」が効果的
この効果を実際に使いたいのなら直接買ってというのではなく、「○○っていいらしいよ」と周りの人の評判のように話してみるのがオススメです。ゴリ押ししているわけではないのに、「そんなにいいなら見てみようかな」という気持ちにさせることができますよ。
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。