お笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功が、体調不良で3月10日から休養している。深刻な病気ではないとされているが、現時点では復帰時期は未定。周知のように相方の松本人志は活動休止中なので、今、テレビの現場にはダウンタウンが2人とも不在というわけだが、テレビ局側の内情について民放関係者がこう話す。
「浜田が出演していた番組は、吉本興業から代役の芸人が送り込まれる形で、たとえば『水曜日のダウンタウン』(TBS系)は3月26日を緊急生放送にして、川島明や小籔千豊などがMCを代行。また、関西ローカルの『ごぶごぶ』(MBS)は、すでにフットボールアワー・後藤輝基が代理MCを務め、今後もスケジュールが空いている中堅芸人が担当するようです。ただ、『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に関しては、しっかり司会がいないと成立しないトーク番組なので、今のところは東野幸治か今田耕司など、吉本の中でもダウンタウンに次ぐ大物クラスがレギュラーとして就任する予定だとか。とにかく各局のプロデューサーはタレントのスケジュール調整に頭を抱えています」
各局がレギュラー番組の継続に四苦八苦しているようだが、「浜田の休養が長引けば、さすがに視聴者離れが起きる危険がある」と危惧するのは、キー局の編成担当者だ。続けてもらおう。
「『水ダウ』は、企画自体が番組のキモですがからMCの重要性も比較的低いですが、『ダウンタウンDX』と『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日テレ系)は、ダウンタウンありきで成立している番組。『ガキ使』は、ひとまずはココリコを中心に、毎週豪華ゲストを呼んで制作するようですが、パワーダウンするのは目に見えています。また、『浜ちゃんが!』(読売テレビ)、『ごぶごぶ』も浜田がいるのが前提の番組で不在が長引くと厳しい。人気が高い芸人が代役を務めても数回で飽きられる危険性が高いですからもう各局ヒヤヒヤものです」
ならばいっそ番組事態を打ち切れば…とも思ってしまうが、そう簡単にコトは進まないようだ。
「若手スタッフからは、このタイミング終了してもいい時期だとの意見もあるようです。ただ、打ち切りは吉本が許さないだろうとどの局も忖度してしまうだろうというのが一致した見方です。実際、昨年1月に松本が活動休止するタイミングで、いくつかの番組は打ち切りが検討されていましたが、結局は継続することになりましたからね。一部では、7月に2人そろってダウンタウン独自のプラットフォームで復帰という説も報じられており、今打ち切りなどはとてもできない状況でしょう」(前出・民放関係者)
SNSでは特に若い世代と思しきネット民からはダウンタウン不要論も出始めているが、2人と同世代のテレビ局上層部たちにすれば、そうした感覚も強くはないだろう。
(渡邊伸明)