日本大学の卒業式と入学式で2つの「サプライズ登場」が学生たちを喜ばせた。
まず、3月25日、日本武道館で行われた卒業式には、16人組ダンス&ボーカルグループ「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」が出演。ボーカルのRIKUが日大の付属高出身という関係で日大側からオファーがあってサプライズが実現したという。代表曲を披露し、約1万6000人の卒業生にエールを送った。ところが、会場の空気は想定していたよりも“クール”だったとか。
「学生の間では“誰?” という声もあって、きょとんとしている子も多かったですね。女性の中には黄色い声援を送っていた学生ももちろんいましたが、若い男子学生たちの間では、EXILE系列をよく知らず、ピンと来なかった人もいたようで、大盛り上がりかといえばそこまででもなかったような…」(式典の場にいた関係者)
一方、4月8日、同じく日本武道館で入学式では、かなり意外な人選でのサプライズがあった。
「登場したのは、旧ジャニーズ事務所所属で、現在は『STARTO ENTERTAINMENT』所属の中島健人です。彼は日本大学の出身ではなく、明治学院大学卒ですが、白い衣装をまとって登場し、歌唱を披露。会場は一気に歓声に包まれていました。女子学生たちの反響はかなりすごかった。THE RAMPAGEとはまた違い、観客の心を一気にキャッチしたような“華やかさ”とがありましたね」(入学式の現場にいた関係者)
それにしても、どういう理由で中島健人だったのか。ある芸能関係者はこう耳打ちする。 「STARTO社の代表取締役の福田淳氏が日大卒であることや、日大の最高幹部の1人が、“中島健人くんのビジュアルを生で見てみたい”と口にしたとの話も伝わってきていますが、憶測レベルでですね」
ただ、背景には、2018年にアメリカンフットボール部の悪質タックル問題が発覚し、その後も同部の部員が違法薬物所持で逮捕されるなどした日大の“イメージ刷新”を狙う動きもあるのでは?との見方は強い。ともあれ、昨年の卒業式ではやはり日大卒のシンガーソングライターのVaundyがサプライズライブをするなど、今や“誰が来るか”に注目が集まる日大の卒業式や入学式は、ちょっとした“芸能イベント”へとシフトしつつあると言えよう―。