デヴィッド・ベッカムがハッカーからの要求額を支払わなかったことで、Eメールを漏洩されていたようだ。ベッカムがPRマネージャーのサイモン・オリヴェイラ氏に送ったEメールが漏洩したと報じられていたが、ザ・ミラー紙によれば、犯罪集団がオリヴェイラ氏の所属するドワイヤン・グローバル傘下であるポルトガルにあるドワイヤン・スポーツのサーバーをハッキングした後、メールを返還する代わりに100万ユーロ(約1億2000万円)を同社側に要求していたようだ。
関係者の1人は同紙に「彼らは、すべての情報を持っていて、全額払えと言ってきました。完全に脅迫でした」「捜査がずっと裏で続けられてきており、いくつかの重要な企業も関わっています」「標的はベッカムではなかったのです。これは明らかに他の情報を発見するために行われたことであって、ベッカムは十字砲火を受けた形です」と語る。
その要求額の支払いが拒否されたことでハッカーたちは、入手した情報をウェブサイトのフットボール・リークスに渡したと見られている。フットボール・リークスはワイヤン・スポーツに対する脅迫を否定している。
漏洩したメールよれば、ベッカムはユニセフのイベントに100万ドル(約1億1000万円)を寄付することについて「これは俺のお金だ、くそったれ」と強い不満を表して拒否しており、これまでの寄付活動が叙勲のためだった文面があったことで大騒動となっている。
また、2014年に歌手のキャサリン・ジェンキンス(36)が大英帝国勲章OBEを受章したことについては「キャサリン・ジェンキンスが何を認められてOBEだって?ラグビーで歌って、兵士に会いに行って、薬物をやったからか? まさかの冗談だね」と書いたとみられている。
これに対し、キャサリンのマネージャーのジョナサン・シャリットは、キャサリンが長年に渡ってさまざまな戦争地域の兵士たちの元を訪れ、OBEを受章した後もそれは続いていることであり、キャサリンのこれまでのチャリティ活動により巨額の資金が集められていることを強調してキャサリンを擁護している。
ベッカムの広報担当は「これらの話は、第3者のサーバーからハッキングされ、細工された個人的なメールから取られた古い情報を基にしており、意図的に不正確なイメージを与えている」と強調している。