放送中のNHK朝ドラ「あんぱん」で主役の朝田のぶを演じている今田美桜と、のちにのぶと結婚する柳井嵩を演じている北村匠海の2人が、5月24日放送の「土スタ」に揃って生出演。ある発言をきっかけに、意外なシーンに期待する声があがっているようだ。
この日は高知市で公開生放送だったため、番組冒頭では今田がきゅうりを丸ごと1本ちくわに詰めた、高知県民にはおなじみだが、他の地域では聞いたことのない「ちくきゅう」が好物になったと明かし、会場を沸かせた。
一方の北村も、「どうも柳井嵩です。今、放送を見てる方たちは、たっすいがー過ぎるだろって感じで見てると思いますが、まだまだ“たっすい嵩”は続いていきますので、どうか愛していただければ」と同ドラマで何度もくり返し指摘されている「たっすい」という「弱々しい」「頼りない」といった意味を持つ土佐弁を用いて自己紹介をし、観客を喜ばせた。
番組では、嵩(北村)の弟・千尋を演じる中沢元紀がVTR出演したのだが、別作品の役作りのためか「金髪」で登場。北村はそんな中沢に驚きつつ、「元紀くんが役者としてアクションとかそういうのにチャレンジしたいという展望があって。ボクはなんせ、何年も人と戦って生きてきたので」と客席の笑いを誘いながら、自身が主演し、その相手役を今田が務めた、2021年から23年に公開されて大ヒットした映画「東京リベンジャーズ」シリーズのことをNHKでの放送のために、正式名称を言わず上手に説明した。
4月22日放送の「あんぱん」第17話には、嵩と千尋が取っ組み合いのケンカをするシーンがあったのだが、北村は中沢が楽しんでアクションに取り組めるように「転げる時は、ここからいくと(地面に着くと)こう力が分散してラクだよ」などと現場で話し合いながら作り上げたことを明かした。またその流れで、同じ第17話の中で、嵩がのぶにビンタされたシーンもあったことから、そのことが話題となった。
北村は「実は前も今田さんにビンタされる経験がありまして」と、映画「東京リベンジャーズ」シリーズでも恋人役を演じた今田から、ビンタされたことがあると説明。続けて、その時のビンタよりも「あんぱん」でのビンタのほうが素晴らしかったことを「渾身の一撃でしたね。過去イチ」と称賛した。
その話を受けて今田は、「だから今は、そういうシーンがあるとその時の音を使ってるって。本当の(ビンタの)音を使ってるって聞きました」と、視覚的に素晴らしかっただけでなく、音的にも素晴らしいビンタだったと補足説明をした。
北村が「ボクも(ビンタのシーンでは)いくらでも(ビンタをして)来てくださいっていうスタンスだったので、ていう楽しいシーンでした」と笑える強引さで話をまとめ、MCの近藤春菜は「そうなると今後のビンタのシーン、期待しちゃいますね」と笑っていたが、ネット上にはすでに、近藤と同じ期待をする声があがっている。
もしまた「たっすい嵩」が「はちきんおのぶ」にビンタされるシーンがあれば、頬と手の接触面積の大きさ、のぶの手の返し方、嵩が受けた衝撃の大きさ、バチーンといい音がしたかなど、注意深く観察したい。
(津島修子)