山下達郎の“ジャニー氏評”こそ芸能界の縮図!元放送作家がテレビ局のムラ社会ぶりを暴く!
「あの山下達郎氏がかつて『ご縁とご恩』という、迷う方の迷言を残されたわけですが、あの言葉もまた裏を返すと、テレビ界、芸能界がそうした義理と人情というソーシャリズムに根差したムラ社会であることを裏づけてもいます」
ウッチャンナンチャンの南原清隆がMCを務める情報バラエティ番組「ヒルナンデス!」を筆頭に、坂上忍やヒロミといった大御所MCによる番組が視聴率低迷により存続の危機に瀕していると報じらる昨今、元放送作家の長谷川良品氏が、自身のYouTubeチャンネル〈長谷川良品「テレビ悲報ch」〉(6月17日公開)で冒頭のようにコメントした。
しかし、「テレビ界に企画力ゼロ」という一部批判に対しては「勘違いだ」と否定する。
「いまもテレビマンには優秀な方が存在します。企画力にしても正直、トップユーチューバーのそれとは比較にならないくらいの斬新な発想の持ち主も大勢います」
とはいえ現在のテレビ業界では、斬新な企画ほど開始当初の視聴率が読みにくく、即効性が求められる時代においては通りにくいのだそうだ。
「編成からの企画の発注の仕方が、グルメを絡めてだったり、街ブラを絡めてというような数字の担保を求められるわけです。そして担保の1つが旬のタレントでもある。しかもその旬のタレントというのが、きちんとした市場調査に裏打ちされたものではなく、なんとなく…だったりするからタチが悪い。場合によっては使いやすからといった主観が介在します」
その結果、企画力に長けたテレビマンよりも、タレントとのコネクションが豊富なテレビマンが重用される風潮があるというわけだ。
シンガーソングライター・山下達郎は、ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けて、2023年7月の自身のラジオ番組で「自分にとって一番大切なことはご縁とご恩」と発言。これが物議を醸し、山下が作詞作曲した大ヒットソング「クリスマス・イブ」について、「クリスマスにこの曲はもう聞きたくない」といった声があがるほど波紋を広げた。
芸能界のムラ社会は、能力本位の開放型社会に変われるだろうか?
(所ひで/YouTubeライター)
