7月7日スタートのドラマ「レプリカ 元妻の復讐」(テレビ東京系)の主演を務めるトリンドル玲奈がいろいろな意味で注目されている。整形して別人になりすました主人公が、子どもの頃か自身を苦しめてきた宿敵に復讐するストーリーだ。
「これまで、『夫の家庭を壊すまで』『夫よ、死んでくれないか』など復讐ドラマの名作を送り出してきたテレ東が、今回ドラマ化する同名の原作漫画は、電子コミックとして200万部超えのヒット作。多くのファンを抱えているので、ドラマ版は視聴率や見逃し配信でのヒットが大いに期待されています」(スポーツ紙記者)
物語は主人公の葵(トリンドル)がかつていじめを受けていた花梨(宮本茉由)に、最愛の夫・桔平(木村了)を奪われるところから動き出す。トリンドルは、整形前の葵と整形後の「伊藤すみれ」を演じるため、特殊メイクを駆使してビジュアルを別人に作り込み、撮影に挑んでいる。今回、テレ東は整形前の主人公の顔写真をティザー解禁して、先に公開。誰が主演を務めるのか隠すPR方法をとり、SNSでは予想合戦が飛び交い、盛り上がっていたのだ。だが、6月11日になって、トリンドルが演じることがわかると一転、一部ネット民から落胆の声があがる事態に。民放関係者がその経緯を語る。
「Xやネットニュースのコメント欄に、トリンドルが特殊メイク無しで演じるすみれが、原作とイメージが違うという声が続出しているんです。漫画でのすみれは美人タイプでも『キリッとした』タイプで、どちらかといえば癒やし系のルックスのトリンドルとのギャップに違和感を覚えた人もいたんでしょう。原作ファンの母数が多いだけに、そうした異論が出るのは仕方ないとしても、その反発から、特殊メイクを施した整形前の写真を先出しするクイズのようなPR手法自体にも反感が持たれてしまったようですね」
また、テレ東の関係者の間では、こんな懸念もされているという。
「トリンドルが整形前と整形後をしっかり演じ分けられるか、です。主人公は整形後に顔や体型だけでなく利き手まで矯正して別人になる設定。トリンドルはドラマ出演こそ多いですが、視聴者に全く別人だと思わせるような演技ができるのか、というわけです。整形前後を別々の女優にすることもできましたからね。ただ逆に言えば、この難役を演じ切れれば、女優として評価が上がることは間違いない。本人も気合が入っているでしょうから、チャンスが到来したとも考えられます」(前出・民放関係者)
トリンドルは「レプリカ」で、女優としての真価が問われることになりそうだ。
(渡邊伸明)