【選挙特番】総理はどのテレビ局から出演するのか?…元局員が明かした“意外すぎる順番決定方法”とは
元テレビ東京局員の下矢一良氏が、自身のYouTubeチャンネル「下矢一良の正直メディア」を更新(7月16日付)。7月20日、参院選の投開票が行われる。テレ東時代、若手ディレクターの時に選挙特番を担当したこともある下矢氏が、そんな特番の裏側を明かしていくと、意外なる事実が判明した。
まず、NHKと民放で違うのは、NHKは、普段からずっと選挙に備えている取材チームが常設されていて、万全の体制で準備しているが、民放は選挙になるとわかってから、特別チームが召集されるといった臨時体制であり、期日が決まっている参院選ならまだしも、衆院選の時はかなりバタバタなのだとか。
また、テレビ業界が一番縁遠いと思われる「AI」「SNS」を各局が積極的に打ち出していくことから、「どの局の活用がうまいか、あるいは面白いか」といった比較視聴を提案した。
そんな動画の中では、スタッフからこんな質問が出た。総理大臣、幹事長といった重要なポストに就く議員のインタビューをよく目にする。チャンネルを変えると、あちらでも、こちらでも、同じ議員が順繰りに出演して答えているシーンを見かけるが、「あれって、『このテレビ局は何時かから』は、議員さんサイドで決めていくんですか?」…そんなスタッフの疑問に、下矢氏はこう答えたのだった。
「ジャンケンなんですよ。アミダクジの時もある…。時間(の長さ)はそのスケジュールで各局何分というのが総理大臣であればきっちり決まってるんですよ。秒単位でしっかり公平にやる。問題は、どの順番で出るか。特に衆議院選挙で政権交代するかどうか、あるいは総理大臣辞任するかどうかという時に、最初に何を言うかにみんな注目するじゃないですか。テレビ局としては、注目の選挙は総理大臣の1番クジを引きたいんですよ。どの順番取るかというのは、さりげなく番組的には重要なんですよ。第一声をしゃべっている局があったら、“プロデューサーがクジ運良くて喜んでたんだな”と想像してみるというのもいいかも…」
どの局が運が良かったのを想像するのも一興かも。
(所ひで/YouTubeライター)
