猫愛がスゴい!猫グッズメーカーの「爪とぎ」開発秘話
猫を飼う家庭では、いくつかの愛猫お気に入りグッズを持っていると思います。そんなグッズには、開発元メーカーの“製作にかけた思い”が込められているようです。
猫グッズを製造・販売している「猫壱(ねこいち)」も、猫愛にあふれるメーカーの1つです。近年では、雑誌『ネコDK』で満足度5つ星のネコ用品・爪とぎ部門の1位やおもちゃ部門殿堂入りを獲得したり、Amazon内の11カテゴリーで36商品のベストセラーを記録(2025年4月時点)したりしています。今回は、グッズ開発にはどんな思いがあるのか、そのこだわりに迫ってみました。
そもそも、猫壱というブランド名は“猫が壱番”というところからきているそうです。その名の通り、猫はもちろん、猫と暮らす人のことを一番に考えたモノづくり集団であるこのメーカーは、愛おしい猫たちのため、猫にとって安全な素材を使用し、猫工学や猫と暮らす人へのリサーチに基づいた「妥協のない製品作りにこだわりを持っている」のだとか。
代表する商品は、爪切りや爪とぎ、フードボウル。中でも、爪とぎの「バリバリボウル」シリーズは累計84万個も販売(2025年6月時点)したという人気の商品。実はこれ、ただの爪とぎではありません。こだわりポイントは、ニオイとカスが出にくいところなんだそうです。
爪とぎには段ボールなどの再生紙がよく使われますが、飼い主さんからは「不純物のあるニオイが気になる」「ものすごい量のとぎカスが出るので掃除が大変」などの声が多かったそうです。その問題を解消するため、同社の生産品質管理担当者が生産国である中国を探しまわり、ついに見つけたのが猫用の段ボール爪とぎ専門工場でした。
工場の力を借りて改善を重ね、不純物ゼロ、紙100%のダンボールに変更した他、段ボールの厚みも薄くして密度をUP。結果、バリバリしがいがある素材となっているので猫も満足し、カスも出にくくなって「飼い主さんもハッピーになった」そうですよ。さらに、爪とぎ部分が交換できるため、経済的メリットもあるようです。
2025年に発売された、立って爪をとぐのが好きな猫にピッタリな縦置きタイプ「バリバリボード ウッドプレミアム」も注目の一品です。日本の家庭によくある巾木に合わせてカットされており、設置してもガタ付かないなどこだわりが随所に表れています。こちらもボードは交換でき、両面使用できるので経済的です。
猫に愛用されるだけでなく、飼い主さんの思いもとことんまで追求しているからこそ、人気なんでしょうね。まだ使っていないのなら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
