【広陵問題で炎上!】開星・野々村監督の“SNS批判”に「『武士道発言』が誤解されてしまっている」指摘の理由
8月5日に阪神甲子園球場で開幕した第107回全国高校野球選手権大会。数々の名勝負が生まれている中、ネット上で試合内容以上に注目を集めているのが広島代表・広陵高校の部員による「集団暴行問題」だ。
発端となったのは被害者親族によるSNSでの告発。今年1月、1年生の元部員が「寮で禁止されているカップ麺を食べた」などを理由に複数の先輩部員から暴行被害。学校側は日本高野連に報告されたものの、厳重注意の処置でとどまり、夏の甲子園出場に至ったという。一回戦で北北海道代表の旭川志峯を下した同校だが、同10日に出場辞退を表明。次戦で広陵と対戦する予定だった三重代表・津田学園の不戦勝が決定したのだった。
SNSで批判が相次ぎ、同校選手への誹謗中傷も飛び出している「広陵問題」に独自の見解を示したのが、島根代表・開星の野々村直通監督。8月14日の試合後に「陰から物を言うのは卑怯だよね」「本当に批判するなら出てこい。それが武士道」と過熱するSNSユーザーに釘を差したのだ。
スポーツライターが語る。
「Xでは野々村監督の発言について『的外れなコメント』『名乗り出るべきは加害者だ』といった批判が殺到。9割程度は監督の持論に反発するポストで占められています」
もっとも「野々村監督を批判するネットの投稿を見るに『武士道』発言の真意が誤解されていると感じる」と同ライター。さらに続けて、
「監督の発言には前後の文脈がある。まず、いじめについては『絶対やってはいけない』と語気を強めていました。その上で、記者からSNSでの誹謗中傷についての見解を聞かれた結果、例の『武士道』発言が飛び出した。さらに『いじめをしない人間性』が武士道の原点だとして、広陵の暴力問題を痛烈に批判しているんです。監督は暴力事件とあわせて誹謗中傷も批判しているだけなんですよ」
終わりの見えない広陵問題であった。
(塚原真弓)
