テレ朝「激レアさん」が最終回…知られざる“打ち切りのウラ事情”全貌
「激レアさんを連れてきた。」(テレビ朝日系)が9月29日の放送回をもって終了。8年の歴史にピリオドを打った。
2017年にスタートした同番組では、オードリー・若林正恭と弘中綾香アナのコンビが「激レアな人生経験を持つ人」を紹介。深夜枠でのスタートから人気番組へと駆け上がり、18年には鈴木おさむ氏の脚本によるドラマ化も実現した。視聴率も好調とされ、ネット上では幕引きを惜しむ声が多く出ているが、なぜ終了に至ったのか。同局の関係者は「複雑な事情が絡み合っている」と明かす。さらに続けて、
「これまで登場した『激レアさん』は583人。とにかく膨大な人数ですが、当然ながら番組内容とマッチする人はそうそういない。放送回数を経てキャスティングが難しくなったというのがひとつですね」
時代の変化も終了を後押ししたという。
「SNS全盛の時代となり炎上のリスクが格段に高まったため、局としては一般人をテレビに出すのが難しくなったという側面もある。番組での発言や編集の仕方で『激レアさん』を炎上させてしまうのは避けなければいけない。さらに、芸能事務所に所属しているタレントならすでにクリアしている『反社チェック』などの部分をイチからやるのも負担が大きかったと思います」(前出・テレ朝関係者)
同局が手がけるビジネスの事情も。
「9月半ばに『週刊文春』でも報道されましたが、テレ朝が来年3月、東京・有明に複合型エンタメ施設『東京ドリームパーク』を開業する件も関わっていると聞いています。この施設内の劇場『EXシアター有明』ではSTARTO社所属のタレントを重用することで集客を見込んでいて、その宣伝を兼ねるために『激レアさん』の後番組として堂本光一と加藤シゲアキによる『光一&シゲのSHOWマン!!』をスタートさせるんです。もちろん別の枠でも可能だったのですが、やはり『激レアさんの後釜』という注目の枠で、局としては打ち出したかったのでしょう」(前出・テレ朝関係者)
特番での復活に期待したい。
(塚原真弓)
