「やなせさん結構ね、気の弱いところが…」NHK朝ドラ「あんぱん」脚本家・中園ミホが明かした、やなせたかし「意外な素顔」
2025年度前期に放送されたNHK朝ドラ「あんぱん」は、アンパンマンの作者・やなせたかし氏をモデルとする「柳井嵩」を俳優・北村匠、その妻・小松暢(こまつのぶ)氏がモデルの「朝田のぶ」を女優・今田美桜が演じたオリジナルドラマ。9月26日の最終回は番組最高視聴率18.1%を記録し、番組最高視聴率18%超えは2作ぶりとなる快挙だ。
その「あんぱん」の脚本を担当した中園ミホ氏が、YouTubeチャンネル「ホイチョイ的映画生活~この一本~」に出演(1月2日付)。「あんぱん」の脚本は中園氏が書くべくして出会った、やなせ氏とのエピソードを明かした。
中園氏とやなせ氏の出会いは文通から始まった。10歳で父親を亡くしてしょんぼりしていた中園氏に、母親がやなせ氏の詩集「愛する歌」を買ってきた。そこにはこう記されていた。
「たったひとりで生まれてきて たったひとりで死んでいく 人間なんてさびしいね 人間なんておかしいね」
この詩に救われた中園氏はやなせ氏に感謝の手紙を書く。やなせ氏からの返信があり、以来、やなせ氏との文通が14歳頃まで続いたそうだが、中園氏はやなせ氏の意外な一面をこんなふうに明かした。
「やなせさん結構ね、気の弱いところがあって。『またお金にならない仕事を引き受けてしまいました』とか、小学生の私に…、『代表作が無いのに漫画家って言って良いんだろうか』とか手紙に書いてあるんですよ」
中園氏の10歳から14歳とは、概ね1969年から73年を指す。現在、我々が知る「アンパンマン」の原型がフレーベル館の月刊絵本「キンダーおはなしえほん」に掲載されたのは、73年10月号だった。
優しく、そしてどこか気の弱そうな北村匠演じた柳井嵩は、中園氏が知るやなせ氏そのままだったのだろう。
(所ひで/YouTubeライター)
