原田知世ではなく南野陽子だった!?「私をスキーに連れてって」今明かされる当初のキャスティングに驚き
1980年代のスキーブームを語るうえで、外せない作品がある。ゲレンデを舞台に恋愛模様を描いた映画「私をスキーに連れてって」(1987年)だ。ヒロインを務めた原田知世は“スキーブームの火付け役”とも称され、トレンディ俳優・三上博史との爽やかな掛け合いはバブル期の空気感を象徴するものだった。
その原作を手掛け、監督を務めたホイチョイ・プロダクション社長の馬場康夫氏が1月6日、YouTubeチャンネル「ホイチョイ的映画生活~この一本~」を更新。同作の制作秘話、とりわけ“幻のキャスティング案”について明かした。
実は、「私をスキーに連れてって」の準備稿にあたる「白い恋人たち'87」には、完成版とは異なるキャスト候補が記されていたという。三上博史、沖田浩之の名前はこの段階でメモに残されていた一方、ヒロイン役についてはギリギリまで調整が続いていたようだ。動画内で馬場氏は言う。
「原田知世さんは角川映画との契約で4月1日からでないと撮影に参加できず、それじゃあ雪が解けちゃうというので最初は候補から外れていました。代わりにプロデューサーが(交渉に)あたっていたのが南野陽子さん。ただし、メモにはフジテレビ系のドラマ『アリエスの乙女たち』の主演が決まりかけていて、『そっちが決まっちゃうと無理』と書かれています。あと、布施博くんが演じた医者の役は渡辺徹さん、原田貴和子さんが演じたスキー仲間の真理子役は高樹沙耶さん、鳥越マリさんが演じた秘書課の仲間役は小林聡美さんが最初の候補でした。いつの時点でそれが布施博、原田貴和子、鳥越マリのお三方に変わったのかは記憶にないんですけれども、もしも南野陽子、渡辺徹、高樹沙耶、小林聡美で決まっていたら、全然違う感じの映画になっていたでしょうね」
また本作では、松任谷由実が主題歌「サーフ天国、スキー天国」と挿入歌を担当。なかでも挿入歌の「恋人がサンタクロース」は、主題歌と勘違いされるほど強い印象を残し、ファンの記憶に深く刻まれている。
こうして完成した馬場氏の初監督作品「私をスキーに連れてって」は、日本アカデミー賞話題賞に選出されるなど社会現象的ヒットを記録。第2弾「彼女が水着にきがえたら」(1989年、主演・原田知世)、第3弾「波の数だけ抱きしめて」(1991年、主演・中山美穂)という“ホイチョイ映画”に連なるのだった。
(所ひで/YouTubeライター)
