久本雅美、柴田理恵らが所属する劇団「ワハハ本舗」。1984年に5人でスタートした同劇団も、今では50人を超える大所帯となった。
それぞれがお笑い芸人、スタンダップコメディアン、劇団員、大道芸人、俳優として活動しているが、芸事一本で食えているのは、上層部のわずか数名。大半は、アルバイトとの二重生活だ。
劇団員の多くはいつも金欠で、中には40歳を超えてガールズバーで働く女性もいる。
「劇団の運営費は、久本と柴田がテレビ番組で得たギャラでまかなっています。お金がないので、衣装や小道具はほぼ手作りです」(エンタメ誌ライター)
だが、ごくまれに発注することもある。2006年にDJ OZMAが「NHK紅白歌合戦」に初出場した際、ワハハ本舗がダンサーとして出演。何も着ていないように見えるボディスーツを着て、大騒動に発展したが、あれはワハハ本舗が発注した数少ない例。あの一件でOZMA扮する氣志團・綾小路翔は紅白出禁に。数少ない発注で伝説を残してしまうとはさすがとしか言うほかない。
他にもバカ伝説は数知れず。2010年の滝修業では、芸歴30年超えの梅垣義明が下半身にドライアイスを仕込んで芸人魂を発揮。翌11年には、舞台上で既婚者の柴田にキス。舌を入れまくるという、台本無視の大暴走をしでかしている。
「記憶に新しいところでは、猫ひろしの国籍変更。五輪出場を目指して、カンボジア人になってしまったので、ワハハ本舗は外国人が属する団体へと発展しました。まあ、発展と言っていいのかは微妙ですが(笑)。さらに、たんぽぽ・白鳥久美子の生娘を奪った彼氏として注目されたチェリー吉武も、ここの所属。彼は『30秒でクルミをヒップでもっとも多く潰す』ほか、8つのギネス世界記録を保持しています」(前出・エンタメ誌ライター)
個性的なキャラクターは数知れず、これからも驚くような伝説を残してくれるはずだ
(北村ともこ)