秋風が吹き始めて運動にはちょうど良い季節になってきました。
「私もそろそろジョギングでもはじめてみようかな」。そんなふうに考えている人もいるかもしれませんね。
最近のウエアは機能性とファッション性を兼ね備えたものも多く、本当に可愛いものが増えてきました。そんなスタイルで綺麗な景色の中を走り抜けるのは本当に気持ちがいいものですよ。
そして、ウエアと一緒に重要になってくるのが「シューズ選び」。たとえゆっくりと走ろうとも、ジョギング時には足への負担は体重の何倍もの力がかかります。せっかく健康のために走るのだから、ケガを防ぐためにもショックを和らげてくれる機能を持ったジョギングシューズは必須です。
さてそのシューズ選びですが、やはり最初は色やデザインに目がいってしまいがち。確かに可愛いものを履いた方がモチベーションも上がりますが、前述したとおりシューズは足を守る重要な役割があるので、衝撃吸収性がしっかりしたものを選びましょう。
「持った感じが軽いから」とソールが薄めのものを選んでしまう人がいますが、そういったモデルは走る筋肉ができている上級者向け。ショップでは、レベルに合わせたモデルがたくさん用意されているので、恥ずかしがらず店員さんには初心者であることを伝えると、いろいろとアドバイスしてくれます。
「試し履きの際には、よく『フィット感を大切に』と言われますが、そのシューズがフィットしているかという感覚は個人によって千差万別。ゆえにフィッティングは難しいのです。ショップでは、遠慮せずに何足も試し履きすることが大切です」
こう教えてくれたのはランニングなどにも詳しいフィットネスライター。では、どんなところに着目すればいいのでしょうか。
「まずは足長、つまり一般に言われるサイズは目安だと考えてください。ランニングシューズはつま先に余裕が必要なので、革靴よりも1~1.5cm大きいサイズになります。そして、立った状態で履いてみることです。それから店内を歩いて全体の屈曲性、つまり曲がりやすさやアッパーと呼ばれる足を包む部分の“あたり方”の確認をしましょう。特に親指と小指のつけ根を結んだ部分がホールドされ、違和感がないかが重要。感触は紐の締め方でも変わるので、強さを変えてみることもしてみてください」(前出・フィットネスライター)
そして踵とシューズのヒール部が合うかも重要なのだと続けて話す。
「ヒールカウンターと呼ばれる踵を包み込む部分の間に隙間ができて、踵が浮いたり足が前に動いたりするようでは、即、靴ズレの原因になります。また、走っている最中に足がブレて安定感も無くなってしまうのです。ですからしっかりホールドされるものを選びましょう」
普段の通勤で使う靴とはちょっと違う選び方が必要なのですね。さあ、あなたもオシャレで機能性も高いシューズを選んで、さっそく走り出してみては?