タレントの坂上忍が、「週刊新潮」に連載中のエッセイ「スジ論 わたしのルールブック」で、1日80~100本の煙草を吸っていることを明かし、禁煙の意思がないことも宣言した。
坂上は「煙草は嗜好品のひとつではなく、もはや日常生活の一部なんですから」と述べ、「要するにわたしの主食はニコチンなわけです。ニコチンがわたしにとっての炭水化物なんです」と、もはや煙草を食事の一部として見ていることを告白。それゆえ、煙草をやめないという。
1日80本とは健康被害が懸念されるレベルだが、都内で開業する内科医師に聞いてみると、
「喫煙が人体に与える影響の指標として喫煙指数というものがあります。これは1日当たりの喫煙量×喫煙年数で表すもの。坂上さんの喫煙がいつから習慣化し、いつ本数が増えたのかはわかりませんが、仮に20歳から現在(49歳)まで、29年間、毎日80本吸っていたとすると、80×29=2320。喫煙指数は600以上になると肺がんや肺気腫の危険度が高くなり、1200以上になると咽頭癌のリスクも大きくなると言われています」
同エッセイで坂上は「煙草を取りますか? それとも命を取りますか? とお医者に問われる日が訪れるのだと思います」と書いているが、そう宣告されたとしても、彼なら煙草を取るのかもしれない。
煙草をやめるか続けるかはもちろん個人の判断。だが、同居する愛犬の“副流煙被害”は心配だ。煙草の煙にさらされているペットは、がんや細胞損傷、体重増加など健康に問題が生じるリスクが高くなるという英グラスゴー大学の研究レポートもある。
「煙の有害物質の粒子は重いので、床の近くで行動する室内犬は、副流煙の影響が大きいと考えられます。米疫学誌には愛煙家と同居する犬は肺がん発症率が1.6倍になり、パグなどの短頭種は肺へのダメージ、コリーなどの鼻の長い犬は鼻腔の病気にかかる確率が高くなると発表されています。当然、小型犬のほうが大型犬に比べて影響は大きい」(ペット誌ライター)
坂上が飼っている犬は、確認できるところでチワワ、ミニチュアダックスフント、フレンチブルドッグ、パグ、イタリアン・グレーハウンド、ヨークシャー・テリア、チワックス、シーズー、マルチーズとミニチュアダックスのミックス、ミニチュア・ピンシャーの11匹。ほとんどが小型犬だ。
はたして彼らの健康状態は大丈夫なのか。愛煙家で愛犬家の坂上家なら、完全分煙化ができていると願いたい。