最近の美脚の女王といえば、何といってもモデルで女優の菜々緒さんです。すらりと長く、形の良い脚は、女性であれば誰もが憧れますよね。近頃では映画「銀魂」に来島また子役で出演し、その美脚を惜しげもなく披露しながらアクションをこなしています。どうしたらあんなにキレイな脚になれるのでしょうか。
「ハイヒールを履いて、足首やふくらはぎを細く見せたいという女性はたくさんいますが、実は平常使い過ぎているんですよ。ですから細くすることが難しいんです」
こう語るのは、骨格筋評論家“バズーカ岡田”こと、日本体育大学准教授の岡田隆さん。ご自身がボディビルダーであり、自らの体を鍛えることで筋肉を研究、科学的かつ効率的なトレーニングをアスリートや一般人へフィードバックしている人物です。
「長時間ハイヒールを履いて過ごす女性も多いと思います。すると、足の前方にバランスがかかって、つま先立ちをしているような状態になります。つまり、常にふくらはぎの筋肉、下腿三頭筋に負荷がかかった状態になっているんです」(岡田さん)
つま先立ち重心で歩くと、体が前へ倒れようとするのをふくらはぎの筋肉で止めているような状態になるというわけです。そうなると、歩行時の足の自然な屈曲と足首の動きを阻害するので、ふくらはぎの筋肉も動かなくなります。加えて筋肉は縮んだままで固定されてしまい、血行が悪くなってむくみやすくもなります。それがふくらはぎが細くならない一因になっているのです。
「仕事の関係でハイヒールを履かなくてはいけない人も多いかと思います。でも、ふくらはぎを細く、キレイにしたいのであれば、できるだけかかとから足裏全体に重心がかかる自然な状態に戻してあげて、バランスを取る時間をつくってあげたほうがいいですね」(岡田さん)
細いふくらはぎの美脚を実現するには、トレーニングやエステのマッサージ以前に、日常生活の中での負荷を減らしてあげることが大切だということです。通勤はスニーカーで、オフィスでハイヒールに履き替えるというのが良いのかもしれません。ハイヒール姿で颯爽と歩く姿も美しい菜々緒さんですが、きっと普段はそんな工夫をしているのかもしれませんね。
(医療/フィットネスライター・松尾直俊)