ジャニーズ事務所の所属タレントは、ジャニー喜多川社長からある場所に呼ばれると、全幅の信頼を得ている証拠になると言われている。それはジャニーズのオーディション会場。つまり面接の審査員に起用されればジャニー社長が一人前と認めたことになるわけだ。
面接審査員といえば、若者の将来を左右する大役だが、入所後わずか1年で審査員の椅子に座るタレントも珍しくない。アイドル雑誌のジャニーズ担当ライターは言う。
「滝沢秀明がそうでした。彼は13歳で入所して、演技未経験のまま中学生でゴールデンタイムに放映されたドラマ『木曜の怪談 怪奇倶楽部』(フジテレビ系)の主役に抜てき。翌年の14歳で、オーディションの面接審査員になっているんです。この時は、関ジャニ∞の横山裕を不合格にしています(笑)。でも数日後、ジャニーズJr.が集合したときに横山がいたので、タッキーの不合格判断は採用されなかったようです」
今夏デビュー20周年のKinKi Kidsもジャニー社長のお気に入り。堂本剛と堂本光一は、V6の三宅健と同じ79年生まれだが、キャリアでは上。そのため、光一は三宅の履歴書と写真をジャニーさんから見せられ、「YOU、これどう思う?」と意見を求められている。光一は「僕にはわからん!」と答えたが、ジャニー社長は1枚のスナップ写真を見ただけで三宅の入所を決めた。
KinKiがそろって審査員を務めた例もある。この時、審査されたのはV6の岡田准一だ。
「岡田は14歳のとき、『天才・たけしの元気がでるテレビ!!』(日本テレビ系)の“ジャニーズ予備校”オーディションで合格して入所していますが、この予備校生を審査したのがKinKiと、後にメンバーとなる森田剛と三宅健。さまざまな珍企画に臨む岡田をモニタリングして、KinKiは“岡田がいい”と言っています。のちに森田は、“岡田がかわいかった”と合格理由を明かしています」(前出・ジャニーズ担当ライター)
この合格からわずか3カ月、V6最後のメンバーに加わった岡田。審査員の目は節穴ではなかった。
(北村ともこ)