食欲の秋とはすなわち肥満の秋、リバウンドの秋である。そんななか、秋にかぎらず昨今は「糖質制限」なるダイエット法が浸透したこともあり、炭水化物を一切食べないという人が増えてきている。
その一方で、あの音楽プロデューサーのつんく♂が自ら実践し推奨しているのが、炭水化物のかたまりである「おにぎりダイエット」だ。
おにぎりダイエットとは、原則としてご飯(おにぎり)をメインに食事を摂る方法で、ルールは「原型の残っていない炭水化物は摂取しない」ということ。つまりはご飯はいいけれど、麺やパン、餅などといった炭水化物は食べないようにという食事法である。健康雑誌のライターが説明する。
「この方法は体質改善による痩身法のため、まずは3週間、おにぎりダイエットを続けて体内環境が生まれ変わるのを待つ必要があります。ちなみにつんく♂は体質改善してから12日間で2.5キロ減量したといいます。この方法は、すでに痩せている人にはあまり効果がないそうで、中肉~肥満の人に適しているという点も注意してください」
では、その方法と成功のポイント、そしてメリットを紹介していこう。
「基本の食事は一日に1合~3合のおにぎり(あるいはご飯)を食べること。この食生活を2~3週間続けてください。おにぎりの具材はシンプルな梅干しか昆布などに限ります。ツナマヨ、たらこ、焼肉などのこってり系は不可です。
朝食におにぎりを1~2個食べたら、昼食に2~3個、夕食は1個もしくは野菜のみ。パスタやうどん、芋などの炭水化物は食べないように。味噌汁はOKですが肉・魚類は食べてはいけません。野菜と水は適宜あわせて摂取しても結構です。また、ダイエット期間中は無理な運動をする必要はありません」
つんく♂によれば、おにぎりダイエットは普段摂り過ぎている脂質や糖質を全面カットしていくやり方だそうで、基本的にはお米の持つ整腸作用や腹持ちの良さのほか、ブドウ糖が脳へのエネルギー補給に最適な点がいいという。また、玄米を使えばより一層ダイエット効果が高まるのだとか。
このおにぎりダイエット、「最近、お腹まわりが気になり出して‥‥」という人は、一度実践してみてはいかがだろうか。