東京新聞の連載企画「私の東京物語」で、タレントのハリー杉山が20代後半の頃、意外な飲み物が自分を幸せにしてくれたことを明かした。東京物語は、有名人が東京を舞台として過去を振り返るリレー形式のエッセイ。24日は、杉山の5回目(全10話)に当たる文章が掲載された。
今では情報番組「ノンストップ!」(フジテレビ系)などで活躍中の杉山だが、27歳時には、自分には才能がないと限界を感じていたという。そんなとき、東京・池尻大橋の居酒屋「屯」(たむろ)で杉山はアルバイトを始める。熊のような体の大将が作る料理に杉山は感動し、そして営業終了後、1つの楽しみができた。それが、大将から教わったという“ホッピー”を飲むことだった。杉山は“お疲れホッピー”と呼び、当時、それを飲むことが至福の瞬間だったと述懐している。
英国人の父と日本人の母のハーフとして生まれた端麗な容姿に、庶民的なホッピーは似つかわしくないようにも思える。しかも杉山は、投資銀行に勤務する傍ら、モデル活動するというユニークな経歴を持つ。
「語学も堪能で一見すると完璧なように見えますが、モデル時代は芝居のオーデションに落ちるなど、挫折も数多く経験しています。杉山のツイッターのプロフィール欄には『毎日上に向かって失敗していこう!』とある。失敗は数あれど、それを糧にして上を目指そうという、杉山の過去の経験に裏打ちされた言葉だと思います」(女性誌記者)
これから先も、ホッピーで気分転換を図る杉山の姿がどこかの居酒屋で見られそうだ。