「24時間テレビ」(日本テレビ系)のチャリティランナーとして約90キロを完走した芸人のブルゾンちえみに、そのフィジカルを称える声が相次いでいる。
8月31日放送の「PON!」(同)に生出演したブルゾンは、完走からまだ4日目にも関わらず「驚くぐらいスタスタ」と体調の良さをアピール。走りを支えたトレーナーも「ポテンシャルは高い。想像以上だった」と語った。同じ日本テレビとあって番組ではブルゾンをもちあげまくっていたが、実は多くの視聴者がこの完走劇にシラけているというのだ。テレビ誌のライターが声を潜める。
「ブルゾンは中学~高校と陸上部に所属し、専門は長距離。当時は毎朝10キロ走って学校に通っていたそうです。そこからブランクがあるとはいえまだ27歳と若く、どう見ても『完走できるのか?』という不安と無縁なのは明らか。今回の生出演にしても、体がピンピンしていることをアピールしたのは逆効果だったのではないでしょうか」
そもそもブルゾンの起用は、これまでチャリティマラソンが築いてきた路線に反しているというのだ。
「そもそもチャリティマラソンは、不可能と思える長距離走にタレントが必死の形相で挑む姿に視聴者が感動するもの。66歳の萩本欽一や70歳の徳光和夫(いずれも当時)が挑んだかと思えば、若くて元気なイモトアヤコはフルマラソン3回分の126.585キロを走り、文字通りの限界に挑んだのです。その路線で行けばブルゾンにはイモト超えの距離を走らせたり、with Bことブリリアンを含めて3人で走るという手があったはず。そんな仕掛けもなく走っても『長距離走経験者が頑張ってるな』程度の感想しか生まれません」(同・テレビ誌ライター)
それこそブルゾンの決めゼリフである「35億」にちなんで「100+35キロ」というのもアリだったのではないか。
(白根麻子)