ウォーキングといえば、女優の佐々木希さんや綾瀬はるかさんが、その美ボディを保つために行なっていることでも有名です。佐々木さんや綾瀬さんのように、ダイエットや健康維持のために歩いている人は多いのではないでしょうか。
ウォーキングは、ジョギングやランニングなどよりも足腰への負担が少なく、誰もが手軽に始められる運動として最適です。しかし、やり方によっては、ほとんど効果が望めないので注意が必要なんです。
青山学院大学駅伝チームや卓球の福原愛選手のフィジカルトレーナーとして有名な、中野ジェームズ修一さんによると、強度が不十分なウォーキングでは、いくら実行してもダイエット効果は望めないのだとか。
例えば、友人とおしゃべりをしながら、買い物や普通の散歩のときと同じ速度で歩いていたのでは、いくら長い時間や距離を費やしても、残念ながら“運動”という意味での効果は期待できないのです。
なぜなら、積極的に脂肪を燃焼させたり、持久力や筋力をつけたり、維持したりするには、普段の行動よりも高い”強度”が必要だから。一日1万歩歩いたとしても、それは同じようなものなのです。
ウォーキングの強度を高めるにはいくつかの方法がありますが、一番簡単なのは「できるだけ顔を上げて視野を高く保ち、歩幅を広くすること」だそうです。そして、歩幅を広くするには、足を前に出すのではなく、後ろに強く蹴り出すことを意識することが大切なんだとか。そうすると、速度も上がり、下半身をはじめとした使われる筋肉も多くなって、脂肪燃焼効果の増加や筋力アップも望めるのです。ふくらはぎや太ももの筋肉も引き締まりますから、ダイエットと同時に、美脚効果も期待できるのだそうですよ。
ウォーキングのときに、普段と同じスピードで歩いていた人は、これからは大股にして、少し速度を上げてみてはどうでしょうか。今までより、いっそう効果が上がるはずですよ。
(医療/フィットネスライター・松尾直俊)