【あなうば】阿部亮平“玖村”だけ不幸のどん底エンドで「ふわっとした大団円」にモヤモヤする視聴者が続出!
6月30日に最終回を迎えた北川景子主演のドラマ「あなたを奪ったその日から」(フジテレビ系)。最終的に、結城旭(大森南朋)の次女・萌子(倉田瑛茉)を奪って自分の娘として育てていた中越紘海(北川)は罪に問われることなく、これまでと同じく萌子=美海(一色香澄)と生活できることになり、1週間に1度程度の割合で父親・旭と会うことで幕を下した。
長女の梨々子(平祐奈)が10年前に起こした食品事故を隠蔽した旭も、事故そのものを起こした梨々子も罪に問われることはなかった。しかし、梨々子から「嘘のセクハラ被害」をSNSに投稿され、人生がボロボロになってしまった元・梨々子の家庭教師だった玖村(阿部亮平)だけは、まったく救われることなくバッドエンドだったことに放送直後から「この終わり方はない」「犯罪者は捕まらず、何も悪いことをしていない玖村が悪者のように扱われるのはおかしい」「玖村以外はふわっとした大団円でハッピーエンドなのに、罪を犯していない玖村の最後が悲惨過ぎてモヤモヤする」など、首をかしげる声が続出する事態となった。
もっと言えば、旭の隠蔽や梨々子の食品事故、さらには紘海がその食品事故で亡くなった子どもの母親で、萌子を誘拐して育てていた「事実」をSNSで告発した玖村が、報われない終わり方をしたことから「現代社会では“正直者がバカを見る”ということが言いたいのか?」と指摘する声まであるほど、「あなうば」の最終回には納得できないとする声が相次いでいるのだ。
確かに玖村は、梨々子が自分を陥れたことをずっと恨んでいたし、せっかく梨々子が旭の会社に就職できるように手配してくれたのに、素直に受け入れられず、逆にイライラして就職を断ってしまった。しかし、第8話まで“ねじれてイヤな女だった梨々子”を見捨てず、世話を焼き優しく見守ってきたのは玖村だけだったはずだ。それなのに梨々子は玖村を置き去りにして、自分だけ前を向いて就活するというのは、玖村を演じる阿部のファンでなくても「それはないよ!」と思って当然だろう。
これは玖村の再生を描く「あなうばSP」を希望したい。どうにか玖村にも幸せになってもらわないと、心が落ち着かない。
(森山いま)
