東の滝沢、西の渋谷──。ジャニーズJr.黄金時代の1999年、タッキー&翼の滝沢秀明と関ジャニ∞の渋谷すばるは東西Jr.の代表格だったことから、こう呼ばれていた。
2人は仕事上はライバル関係とされたが、その実は大の仲良し。渋谷は上京後、偶然にも滝沢が住むマンションの近所に引っ越したため、気づくと滝沢家に入りびたり。多忙の滝沢、スケジュールが真っ白の渋谷は、奇妙な半同棲生活となったという。
「当時から滝沢くんは映像編集が大好きで、すでにパソコンを操って、編集作業をしていたんです。インターネットが普及する前、パソコン通信の時代でしたから、最先端を走っていたといっていいでしょう。その間、すばるはひたすらボーッとしていて、滝沢くんの邪魔にならないよう大人しくしていたそうです。一方の滝沢くんも、カタツムリのように静かなすばるをそっとしてあげようと、話しかけることを避けていたとか。互いに気を遣っていたんです」(アイドル誌編集者)
2人は同学年だが、ジャニーズに入所したのは滝沢が先。さらに、人気もポジションも上だったことから、外食するといつも滝沢が負担した。「ラーメンでも行くか」と滝沢のほうから誘って、渋谷が付いていく構図だった。
「そんな時代があったせいか、2人の共演は今でも大人気。『ジャニーズカウントダウン2015-2016』ライブで、『あなたが見たい夢の2ショット』という視聴者アンケートを募集したところ、この2人が堂々トップに輝きました。当日、滝沢くんが『東の滝沢』と書いた赤いTシャツ、すばるは『西のすばる』と書いた青いTシャツを着て、嵐の『明日に向かって』を熱唱すると、東京ドームはとんでもない声援に包まれました」(前出・アイドル誌編集者)
デビュー15周年という記念すべき今年、活動休止に踏みきったタキツバと、グループのレギュラー番組が2ケタ(10本)の大台に乗り、「紅白歌合戦」へ6度目の出場を決めた関ジャニ。立場が逆転した感が否めないが、2人の絆は今も変わらないはずだ。
(北村ともこ)