フジテレビの月9ドラマが危機に瀕している。1月22日放送の「海月姫」第2話が視聴率6.9%に撃沈。第1話から1.7%も下げるという急降下を見せたのである。一部には関東地方を襲った雪による交通機関の混乱などを原因に挙げる意見もある。しかし積雪は引き金に過ぎず、実際には本作が抱える問題を指摘する声もあるようだ。
「雪での混乱と言いますが、この日は各職場で早めの退社を呼び掛けており、午後9時には帰宅できた人も多かった。しかしその多くは外出できない暇つぶしに月9ドラマではなく、大雪に関するニュースを観るほうを選んでいたようです。その意味では雪に視聴率を奪われたわけですが、裏を返せば『雪のニュースよりも魅かれなかった』というのが実情でしょう」(テレビ誌のライター)
テレビの世界では、在宅率の高まる悪天候は視聴率にとってプラスだと言われている。それなのに「海月姫」が数字を落としたのはなぜなのだろうか。
「まず本作では主要キャストである兄と弟の役割が原作から入れ替わっており、『世界一不要な改変』と原作ファンからブーイングを浴びています。そして主演の芳根京子はその清楚さからオジサン受けはいいものの、女性向けするタイプではありません。蔵之介役の瀬戸康史の女装は話題になりましたが、それだけで視聴者を呼び込むことは難しい。男性受けがいいはずの松井玲奈は役柄のためまったく顔を見せず、最上もがや泉里香といった艶要員は肌見せ不足。今期のドラマでは『きみが心に棲みついた』(TBS系)で体を張った吉岡里帆が話題になっているのと比べてパンチ不足は否めません」(前出・テレビ誌ライター)
ドラマを見た人からは「期待してなかったから余計におもしろかった」「久々にアタリかも」など高評価も出ているが、“月9ワースト”の崖っぷちから脱却する手はあるのか?
(金田麻有)