1月29日に放送された「5時に夢中!」(TOKYO MX)にタレントのマツコ・デラックスが出演。ネットカフェにおける新ビジネスモデルを提案して賞賛を集めた。
番組では、住居がなくインターネットカフェなどに泊まる「ネットカフェ難民」についてトークを展開。東京都の実態調査では、ネットカフェ難民の数は1日あたり約4000人にも上るという。住居がない泊まり客は年代別では30代(38.5%)、50代(27.9%)が上位を占めた。住居がない客ら363人に聞き取り調査を実施したところ、1カ月の収入は11万~15万円が46.8%と最多。
この調査結果に対してマツコは「ネットカフェの業者の方、(ネットカフェ難民も)立派なお客さんなわけじゃん」と前置きし、「中には家の更新とかできなくなっちゃって、敷金・礼金とかもなくて、そんな状態から出られない人もいる」と事情を思い遣る。
そこでマツコは斬新な意見を出した。それは、ネットカフェにとっては、ネットカフェ難民は大事な客。だから、ネットカフェの会社で私書箱のような住所を提供するサービスを始めてほしい、というものだ。マツコは「(就職の)面接を受けても履歴書に住所を書けない」と説明し、だからこそ、住所提供のサービスを始めるべきだという主張だ。
MCのタレント・ふかわりょうは「利用者には、ものすごい愛が溢れたサービスだと思う」と大絶賛。視聴者からは「同じ住所の人がいっぱい出そうだけど、喜ばれるに違いない」「ネットカフェにとっても、顧客を集められる」と好評のようだった。
「15年2月23日に放送された同番組で、マツコは貧乏時代の苦労を語っています。マツコの預金は残高がゼロになっても、銀行が50万円を貸してくれるタイプのものだったといいます。しかしマツコは赤字続きで、銀行口座は常にマイナスだったと明かしていました。自分も苦労してきた分、ネットカフェ難民の気持ちもわかるのではないでしょうか」(テレビ誌記者)
実現すれば、ネットカフェ難民から脱出できるきっかけになるかもしれない。
(石田英明)