オフィスワーカーの30代女性といえば、すでに管理する側の立場になり、部下もいるかもしれません。そんな30代がこれから身につけるべきなのは、どんな能力なのでしょうか。
宮城大学櫻木研究室「女性のキャリア・チェンジと人間行動」(静岡学術出版刊)によると、管理職に求められる能力として、経営学者ロバート・L・カッツは「テクニカル・スキル(実務遂行能力)、ヒューマン・スキル(人間関係能力)、コンセプチュアル・スキル(概念化能力)」の3つを上げているそうです。ちなみに、コンセプチュアル・スキルというのは、周囲の状況や事柄を構造的、概念的にとらえて、本質を見極める能力のことだそう。女性の管理職であれば、これらを意識したいものですね。
他にも、オフィススキルには、マネジメント・スキルやオフィスワーク・スキルというものがあります。オフィスワーク・スキルは、強みとして「事務的な仕事を速く正確に処理できる」など、事務処理スキルのことです。
同書で発表されている研究結果では、「管理職女性」は、「非管理職女性」と比べて、ヒューマン・スキルとマネジメント・スキルが高かったそうです。一方、「非管理職女性」の中でも、管理職への意欲の高い女性は、ヒューマン・スキルとマネジメント・スキルに加えて、オフィスワーク・スキルに秀でていたそうですよ。
管理職を目指す女性も、すでに管理職の女性も、これらのうち、自分に足りないスキルを伸ばしていくのがいいかもしれません。