元フジテレビアナウンサーの有賀さつきさんが、1月30日に52歳で亡くなっていたことが分かった。故人の遺志により死因は伏せられているが、元フジテレビの山村美智アナが2月6日付のブログにて明かしたところによると、昨年7月の番組収録で出会った有賀さんはかなり痩せていたうえ、かつらを着用していたという。その様子について医療系ライターが語る。
「有賀さんの死因を軽々しく推測するのは慎むべきですが、がん患者と似た症状だったようですね。抗がん剤の副作用で髪が抜けることは知られていますが、それは抗がん剤が急速に分裂を繰り返す細胞に働きかけるため、毛母細胞にも作用してしまうから。もちろん女性の薄毛はほかにも様々な理由があり、女性用かつらの需要は高まっています。毛髪製品の大手メーカーでは今や、女性用の売上が男性用を上回っているのが実情です」
とくに最近は高齢女性のあいだでおしゃれとしてウィッグを着けるケースも増えており、女性のかつらは珍しいものではなくなっている。しかし世間ではまだ、かつらを着けていることを隠す傾向があるのも事実。そのなかで前出の医療系ライターは、有賀さんの言葉に大きな感銘を受けたというのだ。
「山村アナのブログによると、有賀さんは自ら『これ、カツラなんですよ!』とカミングアウトし、『カツラ、オススメですよ。ヘアメイクさんにしてもらう時間、節約できるし』と明るく振舞っていたそうです。薄毛によるかつら着用を恥ずかしがる人も多いなか、有賀さんのような態度はなかなか取れるものではありません。しかし彼女のようにかつらに対して前向きな姿勢を示せば、山村アナが『カツラは、いいアイディアだと私は思いました』と感じたように、周りもポジティブに受け取るもの。そんなムードが広まれば、薄毛を気にして外出を控えるといったことの少なくなるのではないでしょうか」
有賀さんの勇気ある発言には、がん患者を含めて薄毛に悩む女性たちから感謝の声が寄せられているという。その言葉と振る舞いを少しでも見習いたいものだ。
(白根麻子)