平昌五輪のフィギュアスケート女子シングルで、日本はエースの宮原知子選手が自己ベストを更新して4位、今季シニアデビューの坂本花織選手も6位入賞と健闘。金メダルに輝いた羽生結弦選手だけでなく、大いに称賛に値する成果を残した。
「坂本選手の活躍は目覚ましいものでした。日本代表選手の選考では、有力視されていた樋口新葉選手でなく坂本選手が選出されたことに異論もあったんです。シーズン後半戦にグンと成績を伸ばした坂本選手は度胸と勢いはあるものの未知数。それより成績は振るわなかったものの昨季の世界選手権にも出場し、GPシリーズでも表彰台経験があり、GPシリーズでの自己ベストが212.52点という樋口選手を推す声も少なからずあったのです。それでもスケート連盟が下したのは、坂本選手の勢いにかけるというものでしたが、本当にその勢いに乗って好成績を収めたのです」(スポーツライター)
坂本選手の度胸の良さと、勢いに乗ったその好調さが、6位入賞という結果につながったと言えるだろう。
「平昌五輪と同じ頃、オランダのハーグでチャレンジカップが開催され、樋口新葉選手が金メダルを取りました。しかし、総合で203.94点。もちろん同じ大会ではないので同列には比べられませんが、坂本選手の五輪の得点209.71には及んでいません。坂本選手を選んだことは間違いではなかったとスケート連盟はホッとしているかもしれませんね」(前出・スポーツライター)
ソチ五輪では次の五輪へ向けての経験のため、若い村上佳菜子を選出したものの結果が12位と振るわず、平昌五輪にもつながらないという苦い経験をしているスケート連盟。今回は坂本選手を選出して大成功だったということだろう。
(芝公子)