誰かに何かを言われたとき、「あれって、どういう意味だったんだろう?」と思うことはありませんか? そんな性質の言葉に、「ビジネスライク」があります。「あなたはビジネスライクだ」「ビジネスライクにやりましょう」などと言われたとき、「肯定的なのか否定的なのか、どっちなの?」と思ったことがある人もいるのでは。
ビジネスライクという言葉は、日本では「冷たい」「事務的」「人間味に欠けている」などの意味があるといわれています。しかし、企画・編集楽出版「教科書には載らない今すぐ使える!英語の雑学&豆知識事典」(SMART GATE刊)によると、日本では「ビジネスライク」はマイナスイメージですが、英語の「businesslike」はプラスイメージの言葉なんだとか。アメリカでは、ビジネスを生活の手段と割り切っているため、「仕事を能率的にテキパキこなせる」という意味になるのだそうですよ。もしかしたら「仕事がデキる人」と思われているかもしれませんね。
ビジネス講師の古谷治子さんの著書「レベル1のビジネス常識」(すばる舎刊)には、仕事では、嫌いな者同士が取引しないといけないこともあり、好き嫌いや気が合う・合わないということではなく、お互いに大人同士、「ビジネスライク」に仕事を進められるようになることも大切だと書かれています。感情的なのが日本人の特徴ではありますが、ビジネスシーンにおいては、能率重視で理性的な「ビジネスライク」こそが大切なのかもしれませんね。