フィギュアスケートの宮原知子選手や本田真凜選手の指導者として知られる濱田美栄コーチ。3月4日放送の「情熱大陸」(TBS系)では、生徒たちから恐れられるほどの熱心な指導ぶりや、振り付けのために海外に生徒を連れて行き、滞在する時には母親のように食事の支度から運転など、何もかもこなす姿が紹介された。そこには、教え子である宮原選手との強い絆が感じられたという。
「日本のトップ選手として頑張ってきた宮原選手には、ひとしおの思い入れがあるのでしょう。宮原選手がいないところでも思わず宮原選手の名前が出てくるんです。カナダのコンドミニアムでの夕食の時には、バナナを料理しながら、『知子ちゃんバナナが嫌いなのよね。好きなら試合の間の補給にとてもいいのに』とポツリ。食事の最中も、宮原選手はちゃんと食事ができているだろうかと気にかけている様子でした。まさにつながれた強い絆が感じられました」(スポーツライター)
宮原選手が濱田コーチの門を叩いたのは7歳の時。アメリカのヒューストンから帰国してすぐのことだという。宮原選手はアメリカでスケートを始めており、母親はこのまま続けさせたいと考えていた。日本でいいコーチを見つける方法として「リンクでいちばん上手にジャンプをしている子を指導しているコーチ」と教えられ、さっそく近くのリンクへ。そこでいちばんジャンプがうまかった澤田亜紀選手にコーチの名を尋ね、濱田コーチに指導を仰ぐことになったと言われている。自分の指導力を慕って入門し、自分の指導する通りに練習して着実に力をつける宮原選手との間に、強い絆が生まれるのは当然といえるだろう。
2人のさらなる飛躍を祈るばかりだ。
(芝公子)