今、ビジネスシーンはもちろん、夫婦間でも必要だといわれているのが「傾聴力」です。そもそもこれはどんなものなのでしょうか? 富士通エフ・オー・エムの「社会人基礎力 社会で働くための基礎を学ぶ」(FOM Direct刊)によると、傾聴力とは相手が話しやすくなるように促し、相手の意見をていねいに聴き出す力のことをいうのだそうです。
就活コーチの廣瀬泰幸さんの「新卒採用基準:面接官はここを見ている」(東洋経済新報社刊)では、ただ話を聞いているだけの“受動的傾聴”では、傾聴力は高いとはいえないのだとか。傾聴力は“積極的傾聴”ができる人であり、人を動かす力につながる能力なんだそうですよ。
多摩大学客員教授の横山征次さんの「解雇されないための50の社会人基礎力」(ポプラ社刊)では、傾聴力とは聞き上手のことであり、その場を巧みに作り出し、気持ちのいい場が生まれる司会進行役のような能力だとされています。
戦略的人材マネジメント研究所代表の楠田祐さんの著書「内定力2017:就活生が知っておきたい企業の『採用基準』」(マイナビ出版刊)によると、ネット関連業界の採用基準のランキング2位は、傾聴力なんだとか。業種によるようですが、人の話を聞ける能力というのは重要であることが分かりますね。
こうして傾聴力の定義をみていると、なかなかの能力といえそうです。お互いに話(とくに愚痴!)を上手に聞いてあげることが夫婦円満の秘訣とはよく聞きますが、まさにそれこそが傾聴力なのかもしれませんね。夫婦間でもビジネスの場でも、コミュニケーション能力が不安、という方は、ぜひ日々の中で鍛えていきましょう!