普段、自分のやりたくない仕事、苦手な仕事を目の前にして、悩むことはありませんか。そんなとき、「嫌だな」と思いながら仕事をするのでは、ストレスもたまりますよね。では、このように苦手な仕事をしなければならないときは、どうすれば「楽しい仕事」に変えられるのでしょうか。
脳科学者の岩崎一郎さんによると、日頃からよく使う脳の部位は人それぞれ違うため、脳に思考のクセがついているのだそう。つまり、クセになっている以外のものには苦手意識を持ってしまうということ。そこで、脳の思考のクセを少しでも変えていくことが、苦手克服にいいのだそうです。
例えば、仕事でよくある「報・連・相」。トラブルになりそうな悪いことを報告するのは嫌ですよね。この思考がクセとなって、ついつい報・連・相を忘れてしまって上司に怒られてしまうことも。でも、普段からあえてよいことを報告するようにして褒められる体験を増やしていけば、「報・連・相が苦手」という思考のクセを改善させることができるというのです。
ただし、「苦手なことばかりに注力して克服しようとするのも非効率だ」というのが、「仕事のやってはいけない!」(クロスメディア・パブリッシング(インプレス)刊)の著者であるアールナインの創業者・長井亮さん。苦手なことばかりに対処しようとすると、逆に器用貧乏になって影の薄い存在になってしまう恐れもあるのだとか。長井さんは、それよりも今の自分の長所を伸ばすことに時間を費やしたほうがよいこともあるといいます。
苦手を克服したはいいけど、今度は無個性な人間になってしまった!なんてことにならないようにするためにも、自分の得意なところも、苦手なところも、両方に意識を配ってバランスよく行っていくのがよさそうですね。そうすれば、苦手意識もなくなり、仕事自体が「楽しい」と思えるようになるのかもしれませんね。